Nothing Phone (1)に熱狂する

このところ、とある新興ガジェットメーカーの発表に狂喜している。
Nothingというガジェットのメーカーであり、ガジェット好きにはすでに注目されていると思うのだけど、たぶんまだ一般的ではないと思う。
Nothingはear (1)というイヤホンを発売して話題になったメーカーである。ear (1)はスケルトンボディを採用した完全ワイヤレスイヤホンで、まあとにかく、めちゃくちゃかっこいい。初めてデザインを理由にイヤホンを選んだくらいだ。

初めてイヤホンをデザインで選んでみた -Nothing ear(1)-

そのNothingが発表したスマートフォンがPhone (1)である。
しばらく前から情報は小出しになっていたのだけど、やっと正式発表された。

これがまたメチャクチャにかっこいい。Nothingを象徴するスケルトンボディで、背面にあるLEDを「Glyph Interface」としビカビカに光らせるという。なんだそれかっこいいじゃないか。
スマートフォンの背面がデッドスペースになっているので、そこを活かそうということらしい。確かに背面にあるのってカメラと指紋認証くらいだもんなあ。

創業者のカール・ペイは、これもまたガジェット好きには有名な「One Plus」というスマホブランドの共同創設者である。画一化されてしまったガジェット業界に、ワクワクを取り戻したい…というのがNothingを創業した理由のひとつだそうだ。
そういうふうに聞くと、日本の某おしゃれ系家電メーカーが14万円の低スペックスマホを発表して盛大に爆死したことを思い出すのだけど、さすがにOnePlusの創業者だ、あんなしょーもないことにはならないだろう。

ミドルハイのスペック

チップセット Qualcomm Snapdragon 778G+
OS Nothing OS(Android 12)
ディスプレイ 6.55インチ フレキシブルOLED (2400 × 1080) 120Hz駆動
バッテリー 4500mAh
SIMカード デュアルSIM(nano-SIM)
5G n1,n3,n5,n7,n8,n20,n28,n38,n40,n41,n77,n78
4G 1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28,32,34,38,39,40,41,66
FeliCa(おサイフケータイ) 非対応
NFC 対応
防水防塵 IP53
生体認証 指紋(画面内)

ど派手な「Glyph Interface」を搭載して目を引きつつ、SoCは一世代前の「Snapdragon 778G+」を採用。
Snapdragon700番台の最新バージョンである「780」を搭載しなかったのは「サムスン製の780よりTSMC製の処理速度と発熱・バッテリー消費量のバランスが778の方が良いから」ということだ。堅実な理由だった!
まあ、別に3Dのゲームとかスマホでやらんし、700番台で一向に問題はないんですよね。

SoCには妥協が見られるけど、ディスプレイはかなりガチ。フレキシブルOLEDで120Hz駆動。発表会動画を見る限り、フレキシブルOLEDを使うことによって上下左右のノッチを均等化したらしい。
どうにも細かいところにコストをかけてこだわりを実現するらしい。おもしろい。

残念なポイントをひとつ挙げるとするなら、FeliCaの非搭載だろうか。おサイフケータイに対応していないというのは少しだけ寂しいのだけど、まあ海外の新興メーカーに求めるような部分ではないだろう。日本市場のみのニーズなわけで、そりゃあコストに見合わないよね。
あと、eSIMは正直ほしかったかも…と思わないこともないけれど。

そして「Glyph Interface」は974個のミニLEDを搭載!もうね、わけがわからないですよ。コストをかけるところと、切り捨てる部分の割り切りがすっきりしている。
「本当はこの大きさが良いんだけど、パーツのコスト的にそれに近い感じの大きさにしました!」とか発表会で言いやがった某おしゃれ家電メーカーとは覚悟が違いすぎる。

たぶん買うぞ、FeliCaがなくても

スマートフォンをデザインで選ぶ時が来るとは思わなかったのだけど、これはもう、買うしかないな…という気持ちになっている。問題は白にするか黒にするか、それだけだ。
FeliCaがない問題は、まあ、今使っているPixel 6 Proあたりをカメラ兼おサイフケータイとして使えばいいでしょう。なんという贅沢なことか。

心からワクワクできるガジェットがまたも登場してくれた。素晴らしいことだよ…

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