Nothing Phone (1)のカメラはものすごく順当

いつからスマートフォンはカメラを載せるための板になったのだろう…と思うのだけど、それでもカメラ競争は止まらないのである。
背面が光るGlyph Interfaceという飛び道具を持ちながらも、中身はすごく順当なスマートフォンであるNothing Phone (1)であるが、カメラはどうなんだ?

結論から言えば、もうめっちゃくちゃ普通。順当にミドルレンジ、だけど結構信頼性が高いというか、変なクセのないカメラでした。

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カタログスペック

メインカメラ超広角
センサーSONY IMX766 50MPSamsung JN1 センサー 50MP
絞り値F1.88F2.2
センサーサイズ1/1.56 インチ1/2.76
固有のモードポートレートモードマクロ(4cm)

超広角にショボいセンサーを積みがちな(そしてハイエンドでもたまにある)ミドルレンジとしてはかなり良いカメラ構成だと思う。50MPのセンサーではあるが、ピクセルビニングによる12MPでの画像出力が主力となる。
一応デジタルズームで20倍まではいけるんだけど、まあ、とりあえず拡大できるようにしておきました!という感じなので、実用に耐えうるのは4倍くらいまでかな。

まあ、カタログスペックなんて実際はどうでもよい。実際にどういう画像・動画を撮影できるのかが重要だ。

非常に「順当」な仕上がり

というわけで実写レビューなのだけど、ものすごく真っ当というか、順当というか、「たぶんこれくらいで撮れるんだろうな」という期待をそのまま写し出した感じになった。

超広角を使った一枚。「映える」という感じではないけれど、裸眼で見たのとかなり近い色合いで撮影できている印象が強い。なんというか「ありのまま」である。
一応カメラ内にフィルター機能が付いていたりするのだけど、素の状態であれば本当に「はい、撮りました」といった感覚。下手な盛り付けをされるよりだいぶいいと思う。

4cm以内の被写体に対して使えというなかなか挑戦的なマクロモードでも1枚。ガチのマクロレンズを使って撮影することを考えると、まあ、スマホでこれだけ撮れたら十分では?と思う。

before画像 after画像

ちょっとだけ気になったのは、メインカメラと超広角での色味の違い。左がメインカメラで右が超広角での撮影なのだけど、同じ位置ほぼ同じ時間でこれだけの差が出た。
単純に写っている範囲が違うから、ホワイトバランスだったり露出が変わってくるのはわかるんだけど、それにしてもなかなかこうも変わるものか。

追記

Nothing OS 1.1.4でメインカメラと超広角カメラの色味は修正されました!

before画像 after画像

通常の撮影とナイトモードでの撮影。左が通常で右がナイトモード。それなりに明るい場所で撮影したこともあって、大きな差は出ないイメージなんだけど、空がちょっと明るい…かな…?

before画像 after画像

暗いところで比較すると違いがわかりやすく出た。地面のディティールなんかはナイトモードじゃないと潰れてしまっている。
まあ、通常モードの方が好みではあるんだけどね…

暗所での動画撮影はちょっと厳しいか?

せっかくなので動画も撮影してみた。
メインカメラであれば、一応光学手ブレ補正にも対応しているので、その辺りもチェック…と思ったんだけど、どうせなら暗所で撮影してみようじゃないですか。
いずれも手持ちで歩いて撮影してます。

ナイトモードを使用。1080pまでに制限される。

うーん…ちょっと厳しいかな…?手ブレ補正を効かせようとして、なんだか逆にブレているというか。

こちらは通常モード。4K撮影が可能に。

どうもナイトモードを切った方が動画としては見られるクオリティになっているような気がする。
暗いところで点光源があると若干ゴーストが気になるけど、まあスマホのカメラなんでこんなものでしょう。

明暗差が激しいところでも撮影。ミドルレンジとしてはかなり健闘した方だと思う。少なくとも暗所で動画撮影をするんだったらそれなりのカメラを買った方がいいですよ!

というわけで、Nothing Phone (1)のカメラは本当に順当だなあ。という結論に至りました。ミドルレンジとしてはそれなりに優秀。だけどずば抜けて良いわけではない。
個人的には飾らない色味は好印象だし、写真を撮っていて「変なの!」と思うようなことが起こらない、すごく真っ当なカメラでした。

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