望遠レンズを持って動物園に行こう…XF70-300mmF4-5.6レビュー

富士フイルムXシリーズ愛好家の最大の悩みは「望遠レンズ敷居高すぎ問題」ではないだろうか。
APS-Cセンサーを採用することで持ち運びのハードルはだいぶ低くなっているけれど、望遠レンズはとにかくデカいし、金額もかなりのものだし…

そんな悩みを抱えていた富士フイルムの民の元に、2021年後半「XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」というレンズが登場した。わりと持ち歩ける600g弱の重さで300mmまで寄れるというかなり魅力的なスペック。
レッドバッジではないので、通しでF2.8などという化け物性能ではないにせよ、防水・手ぶれ補正まで入っているというのはさすがに出来すぎ…

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…ということで買ってしまいました。ビックカメラがかながわPayに対応しているのが良くないよ。うん。

そこそこ軽いから、長距離移動の動物園に持ち込む

購入したその足で動物園へ。4年ほど前に訪れたことのある多摩動物公園である。当時から園内のそこそこ大部分を工事していたのだけど、その工事もだいぶ終盤にさしかかっているだろう…と思ったらまだそれなりバリバリやっていた。横浜駅みたいだ。
多摩動物公園には、「園内をかなり長距離歩くしアップダウンも結構ある」という特徴がある。お目当ての動物がいるのは300m先、しかも坂道を登った先…だったりするので、歩きやすい靴で行きましょうね。僕は前回ケンカになっているカップルを目撃しています。

そんなわけでキリン。ほぼ何も考えずに撮影したのだけど、こんなに寄れる!
毛の質感までしっかりと描写できていて言うことなし。手ブレ補正も付いているのでテレ端でも躊躇なくシャッターを切れる。

寄って撮影できるというのは楽しいもので、塔の上にいるチンパンジーにレンズを向けると何か持っている!
肉眼ではよく見えない世界も地上にいながらにして覗き込むことができるのです。

さすがに2021年に出たレンズだけあって、X-Pro3との組み合わせではピントに迷うこともほぼなかった。しっかりと目に合焦できている。

遠くにいる生き物ばかりでなく、最短端撮影距離が短いところもこのレンズのよいところ。園内に植えてあるタンポポの綿毛。
マクロレンズほどではないにせよ、この写りは試してみる価値ありだと思う。

通常であれば近くで見ることの叶わない猛禽類も撮影可能。

こういう写真が撮れたときに人生で唯一「自分最強!」と思えるので、カメラってやめられないですね。クラシックネガとも相性ばっちり。

敷居は低く、撮れる写真の幅が広がる望遠

これまで値段的・重量的に購入を躊躇していた望遠レンズにひとつの最適解が生まれたんじゃないかと思えるレンズ。
防水もついているので、ボディーとの組み合わせによってはかなり幅広い状況で使うことが出来る、そんな撮影の幅を大きく広げてくれるレンズだと感じた。

あちこちに連れ出してみたい…そう思える望遠レンズ。買いですよこれ。

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