「映像研には手を出すな!」に手を出そう!

前からちょこちょこ話題になっていることは知っていたんだけど、「映像研には手を出すな!」のアニメ版がNetflixに来たので早速通しで見てみた。
「なんか女子高生がアニメを作る話」というボンヤリとした薄い前情報しか知らなかったんだけど、とんでもないスピードで飲み込まれる感覚がある、そんなアニメであった。

あんまりおもしろいから、原作マンガの方もほぼノータイムで買ってしまったよ…

女子高生がアニメ制作…?

芝浜高校に入学した、「最強の世界」をアニメで作るのが夢だが小心者の浅草みどり

親からは役者になることを期待されるカリスマ読モだけど、本人はアニメーター志望の水崎ツバメ

そして徹底的な現実主義者、プロデューサー気質の金森さやか…という3人が「映像研」を立ち上げ、「最強の世界」をアニメで作り上げるために奮闘するというストーリー。

原作は大童澄瞳の同名のマンガ。現在進行形で連載しているということで、アニメの続編にも大いに期待して待っていようと思う。
というか、今Wikipediaで調べたら大童澄瞳さん、僕とほぼ同い年じゃないですか…すっげえ…才能の塊じゃ…

アニメ作りは結構シビアだ

女子高生が部活として○○をする!というのは、古から多くの名作を生み出してきた設定で、自分が見てきた中でも「けいおん!」であったり、最近では「ゆるキャン△」といった、まんがタイムきらら系がどうしても頭によぎる。
きゅるんとした絵柄で日常が進行していく。それに人々は熱狂してきたのだ。
ところがどっこい、「映像研には手を出すな!」はあんまりきゅるんとしていない。シビアだ。

Twitterを始めとして「アニメーターの苦しい生活」というものが話題になっている。薄給で激務、やりがい搾取の代名詞…というのがアニメーターの仕事へのイメージになっている部分は、どうしたって否定できないと思う。そのリアリティから逃れないのが「映像研には手を出すな!」なのだ。
…まあ、身体が壊れるほどの激務で画を描き続けている…というわけではないのだけど、目標が現実的というか、数ヶ月かけてやっとできあがるのが、ほんの数分の映像だったりする。

もちろん、仕事に全振りすればいいわけでない高校生であるという部分やら、機材の問題やら、そもそもアニメーターが2名しかいないであるとか、そういった部分を差し引いて、精一杯頑張った結果の「数分の映像」なのである。

プロデューサー気質の金森さやかがかっこいい

ところが、アニメーターとして実際にアニメーションを描いている浅草みどりと水崎ツバメの両名は、理想のアニメーションを作るために突っ走ってしまう。浅草みどりは設定にこだわり抜きたいし、水崎ツバメは動きにこだわりがある。
でも、そこでこだわりをこだわりすぎれば作品が締切までに完成しない。そこで機能するのが金森さやかというキャラクターなのである。

こんな感じでアニメーターふたりの尻を叩き続ける…だけではなく、設備を整え、外部と交渉し、発表の場を整え…と裏方として大車輪の活躍。SNSを活用しての広報活動も欠かさない。
もちろん、浅草みどり・水崎ツバメというアニメーター陣の才能や情熱というのがこの物語の根幹にあるのだけど、その才能と情熱を外の世界とつなげるのが、この金森さやかなわけだ。あんまり他のマンガやアニメには登場しなさそうなポジションな気がする。

ちなみに作中では「映像研には手を出すな」ではなく、強大な権限を持つ生徒会に対して「生徒会には手を出すな」というセリフが用いられているが、その生徒会から映像研を守護しているのが金森さやかだったりする。詭弁上等じゃ!

原作をそのままアニメにする気持ちが強い

自分はアニメ版を先に見たのだけど、後から原作を読んで感じたのが「これ、マンガをそのままアニメにしてる!」という感動であった。
アニメが原作の良さをまったく損ねていないどころか、アニメを作るという原作マンガがアニメ化する事でさらにパワーアップした描写が生まれている。

アニメから先に見ても良いし、原作を先に読んでもいい。どちらにしてもパワフルなアニメの世界が存分に楽しめると思う。メチャメチャおすすめです。

そういえば、なんかアニメの方の作風に既視感があるなと思ったら、湯浅政明さんであった。数年前にドハマリした「四畳半神話大系」と同じ!そういう事ってあるもんだなあ。

アニメ、四畳半神話体系をみた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です