写真好きの人が一番よく使うAdobeソフトは、Lightroom Classicだと思っているのだけど、これは共通認識で良いのでしょうか。
どうも、中学生くらいの頃に初めて「Photoshop」なるものを買おうとして電器屋で購入したら間違えて「Lightroom」を買ってしまった経験を持つものです。アレは衝撃だった。コラージュとかしたかったんだけどね。
さて、6/14に公開されたAdobeの各種ソフトウェアのアップデート。一番ワクワクしたのが「Lightroom Classicで書き出しを行う際のGPUアクセラレート機能の追加」である。
これまでLightroom Classicで写真を書き出そうとすると、CPUをフルパワーで使用して書き出しを行っていたのだけど、それをGPUパワーも使ってできる!これは高速化間違いなし!と思ってテンションが上がったわけです。
ちなみに、基本的には設定がオフになっているので、オンにしたい場合は編集→環境設定を開き、その中のパフォーマンスタブの中にあるCamera RAWの項目をカスタムで設定。
「書き出しにGPUを使用」にチェックボックスを入れれば完了である。
実際にやってみる
実際にやってみてその素晴らしさを!体感したい!というわけで、過去に撮影した写真ファイルを100枚書き出ししてみた。
条件
- 使用PC…ROG Zephyrus G14
- CPU…AMD Ryzen 9 4900HS
- GPU…NVIDIA GeForce RTX 2060 Max-Q
- メモリ…40GB
- 使用したファイル…X-Pro3で撮影した写真100枚(JPGファイル1.36GB)
改めて見ると、おおよそPCゲームをあまりやらない自分としてはオーバースペックなPCを使っているものだと呆れるのだけど、全てはこの時のためだったのだろう。
CPU書き出し | 1分20秒 |
GPUアクセラレート | 1分50秒 |
…この結果は誤植ではない。数回同条件でテストをしてみたのだけど、書き出し時間はほぼ毎回同じ。GPU使ったらちょっと遅くなってるじゃん!
他の人のお試し結果を見ると、なんだかだいたいGPU使った方が書き出し時間が短く済んでいるようだ。なんで…
細かいお話
おそらくRyzen 9とRTX 2060 Max-Qの性能差がそんなに大きくなかったというのが大きな要因だと思う。Ryzen 9を褒めるべき結果なんだろう。
あと、GPU書き出しをしているときにタスクマネージャーを見張っていたところ、どうもフルパワーでGPU使ってますよ!というグラフの動き方ではなかった。まだLightroom Classicのチューニングが合っていないのではないか…という線も考えられるかもしれない。今後のアップデートに期待。
それでもGPUアクセラレートを使おうと思った
そんなに「超すごい!」という結果にはならなかった…というか、正直肩透かしな結果になったんだけど、それでもこれからはGPUアクセラレートをオンにして画像書き出しを行おうと思っている。
これまでLightroom Classicで大量の画像を書き出すとCPUの使用率が100%になってしまい、他の作業をするにはなかなかしんどい状況が発生していた。
一分一秒を争っているクリエイターでもないので別に待っていれば良いんだけど、それでも待ってる間パソコンを使えないのも不便である。
ところがGPUアクセラレートをオンにして画像の書き出しを行うと、CPUの使用率が50%くらいで止まってくれるので、待っている間にブラウザでも他のAdobeソフトウェアでも余裕で動かすことができる。これは大きな進歩だ!
6/14のアップデートでは他にもいろいろな機能が実装された。
Lightroomでも動画を編集できるようになった!などというのもあるらしいけれど、とりあえず皆さんGPUアクセラレートをオンにしてみるといいんじゃないでしょうか。QOL若干上がるから。