AI検索の「Perplexity」がなかなか楽しくて、それなりに便利

いや、楽しいですねAI界隈は…

生成AIの実用上の弱点は「よくわからないことに、それっぽい嘘をついて答えてしまう」というハルシネーションと、「AIのデータベースにないことは答えられないから、新しいニュースに疎い」という2点である。
この2つの弱点が組み合わさると、「ちょっと新しい事柄にはわからなくともそれっぽく答える、でもその内容は本当っぽい嘘」というなかなかにタチの悪い事態が発生する。

そんなところに登場したのが、「生成AI×検索エンジン」とでも呼べそうな、Perplexityというサービスである。パープレキシティと読むらしい。なんて略そうか。
その仕組みはかなり秀逸だ。

質問を入力すると、関連するウェブページを検索してインデックス化
検索結果から、質問に関連する情報を抽出
その情報から生成AI(GPT-4 TurboやClaude3 Opusを選べる)で回答文を作成
そこからもう一度検索結果と照らし合わせを行い、ハルシネーションを防ぐ
最終的な回答を、引用情報とともに表示する

というステップを踏んで回答を作成してくれるのだ。これによってハルシネーションを抑えて、最新情報を踏まえた結果を作成してくれるわけです。よく考えたなあ。

実際使うとこんな感じ

もちろん回答が完璧というわけではないのだけど、しばらく使ってみた実感としては非常に精度が高いと感じている。
たとえばかなり雑に「ヒヨコはなぜ黄色いのですか?他のトリのヒナとだいぶ色が違います」と質問をしてみると、

ヒヨコが黄色い理由は以下の通りです。

  1. 卵黄の色素の影響1389
    ニワトリの卵黄には黄色のカロチノイド色素が含まれており、これがヒヨコの体毛の色に影響しています。卵黄の色が濃いほど、ヒヨコの色も濃い黄色になる傾向があります。
  2. 保護色としての役割19
    野生の鳥のヒナは目立たない地味な色をしていますが、これは天敵から身を守るための保護色です。一方、家禽化されたニワトリやアヒルは天敵がいないため、目立つ黄色でも問題ありません。
  3. 親鳥の体色の影響210
    ニワトリやアヒルなど白い羽毛の親鳥は、体内の色素が少ないためヒナも黄色くなりやすいです。一方、地鶏など色の濃い親鳥だと、ヒナも茶色っぽい色になることが多いようです。
  4. 人工選択の結果7
    養鶏の過程で、人為的に黄色いヒヨコが好まれ選択されてきた可能性もあります。

このように、ヒヨコが黄色いのは卵黄の色素や保護色としての役割、親鳥の体色、人工選択など複数の要因が関係していると考えられています。一方、白鳥やツル、ワシなど野生の鳥のヒナは、目立たない灰色っぽい色をしているのが一般的です911

といった具合で回答を作成してくれる。かなりいい感じじゃないかな。ちなみにリンクは引用したサイトへのリンクとなっているので、確認してみてほしい。

もちろん使っている中でハルシネーションを起こしている場合もあるのだけど、それなりに信用はおけるな、というのが正直な感想である。

検索エンジンに追加しよう

カスタマイズ性が高いブラウザを使っている人は、ブラウザの検索エンジンにPerplexityを登録すると非常に便利。

検索クエリ
https://www.perplexity.ai/?q=%s

この検索クエリを入力しておくと、ブラウザの検索バーからPerplexityを使用できる。

また、Perplexityは検索するだけでなく記事の要約などにも使えるので…

Ctrl+LでURLをハイライト
←を押して選択を解除
検索エンジンのショートカット選択でPerplexityを選択

とやると、今読んでいる記事を即座に要約することができる。これは日本語の記事じゃなくとも使えるので、内容を翻訳して要約する…というのも一瞬だ。
コピペを挟む必要がないので、瞬時にAIに記事内容を渡すことができる。

GPT-4 TurboやClaude3を使うには有料プランに加入しないといけないけど、Perplexityにはその価値があるんじゃないかと思っている。
スマホアプリ版も出ているし、Googleに次ぐ検索エンジンはこれといっても過言ではないんじゃないかな。

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