なぜ決済手段をひとつしか持たず、買い物に出かけてしまうのか

タイトルで言いたいことのほとんどを主張してしまったのだけど、人はなぜ決済手段をひとつしか持たずに買い物に出かけてしまうのだろうか。

数時間前にあった出来事である。仕事終わりに買い物をしてレジに並んでいたのだけど、前に並んでいた中年夫婦が大量の買い物をしていた。カートにいっぱい1台分といったところ。
滞りなく、しかしそれなりの時間をかけて商品のスキャンが完了し、いざ会計という時になってどうやらトラブルが発生したらしい。
どうやらクレジットカードの決済が完了しない様子。クレジットカードによっては締め日が近いから、限度額に達したりすることもあるだろう。しかしそこで、信じられない言葉を聞くことになる。「クレカ以外持ってないんだけど、どうしたらいい?」

そんなこと聞かれたって、レジのバイトの子には解決のしようがないだろう。いい大人がクレカの取引が完了しないのを、おそらく学生バイトに助けてもらおうとしている。ツケにでもしようってのか。普通のスーパーだぞ。というか現金は持っていないのか。
こういう場面に遭遇するのはなにも初めてではない。Suicaで払おうとしたら、意外とお金が入っていませんでした。あの商品をキャンセルします、この商品をキャンセルします。え、これでも足りないの?みたいなやつ。

声を大にして言いたいのだけど、キャッシュレス決済!便利!素敵!を盾にして、ひとつしか決済手段を持っていないのってすごくスマートじゃないように感じるんですけど、どうなんでしょうか。
PayPayしかなかったらあなたのスマホに通信障害が起きたらダメだよね?クレジットカードしかなかったらIDカードが読み取れないかもよ?SuicaやWAONは残高が足りないかもしれない、そもそもお店が通信障害に巻き込まれたら?おそらく現金も必要だろう…

そんな心配をよくしているので、スマホにありったけの決済手段を詰め込み、一応ある程度の現金を持つ、という生活を強いられている。まあ、2000円くらいしか持ってないことが多いんだけど。
ちっともスマートではないように見えるけれど、レジ前でアタフタするくらいならこちらの方がよっぽど堅実な選択だと思う。財布とスマホを持てば良いんだから。

そんなことを考えていたら、件の夫婦は「ちょっと銀行に行ってくる」と言い残し、買い物を全て店に預けていった。
断言してもいいけど、あいつら絶対戻ってこないよ。だってもう銀行はもうとっくに閉まってる時間だから。

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