「太陽の塔」はテンションが上がるから一度は見ておくべき

ちょっと前に大阪旅行に行ってきました。1年に1回くらいは旅行しないと干からびてしまうのです。

表題にした「太陽の塔」は、まあ言わずと知れた岡本太郎の芸術作品。1970年の大阪万博に合わせて作られた、高さ70mの塔である。
1970年の万博から50年以上が経って、場所を同じく大阪とする新しい万博は、用意段階からあまりにもあまりにも…という情けない状態であるけれど、太陽の塔は未だに健在である。なんたる皮肉か。

牛久大仏、鎌倉大仏、新興宗教が作る建物…人間というのは、巨大建造物になんらか畏敬の念を持ってしまうのだなと、感じる。公園の外からでも明らかに「異様」と言うほかない迫力を湛えている。

公園内に入るとこんな感じ。世が世なら信仰者が現れても不思議ではない。
大阪万博は「人類の進歩と調和」を掲げ、様々な科学技術を喧伝した。それは素晴らしいことだと思うのだけど、そこから残されたのは言ってしまえば「用途のよくわからない塔」だったというのが痛快だ。

この顔である。岡本太郎は面をテーマにした一連の作品を作成しているので、興味があれば川崎の「岡本太郎美術館」に行ってみるといいです。

微妙に知られていない気がする背面の顔。過去を表しているんだとか。

万博記念公園内にある「EXPO’70パビリオン」では、建設当時に設置されていた、塔上部の顔を公開したりしている。とんでもないものを作ったなあ。

2025年の万博なんぞどうでもいいので、是非ともこの「わからない」建造物を見て、そのわからなさに圧倒されて欲しいなと心から思う。

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