日本科学未来館特別展「きみとロボット」に行ってきた。ニンゲンッテ ナンダ?

「Twitterでみたおもしろそうな場所になんの準備もせずに行ってみる」というのが最近のマイブームとなっている。
人生でもベスト3くらいにはフットワーク軽いんじゃないだろうか。

というわけで、なんだか急に行きたくなったので、日本科学未来館の特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」に行ってきた。ロボットだ!
タイトルからわかるとおり、「ロボットってなんだろう」「じゃあ、人間ってなに?心ってなに?自分ってなに?」「ロボットと人間の未来は?」というテーマを掲げた、ただロボットを並べました!すげー!というだけではない展示である。

ロボットってなんだ?

まずは「ロボットってなんだ?」という問に対して、カレル・チャペックの小説に「ロボット」という言葉が登場して100年余で生み出された様々なロボットが展示されている。

ロボット好きにはわりと有名「WABOT-1」である。無骨だなあ。
1973年。
ASIMOの先輩「HRP-1」は黄色いボディーが特徴的。
1999年。
「ハリー」は愛・地球博でトランペットを演奏した。
2004年製。

時代が進むにつれて、徐々に丸っこく、親しみを感じさせるようなデザインになってきていることがわかる。
ロボットを人と共存させるには、人間と同じようなサイズで人間と同じような動作をできるようにすることが重要なのだ。

他にも独自に動くロボットだけではなく、身体に装着することで筋力の補助をする「パワードスーツ」のようなものから、義手なんだけど楽器の機能が付いている「ミュージアーム」なるものが展示されていた。ミュージアーム、めっちゃかっこいいので見に行くといいですよ。

ロボットとのコミュニケーション

今回の展示で特におもしろいなと思ったのが「弱いロボット」である。
ロボットといえば工業機械であったり、ボストンダイナミクスの高い運動能力を持ったロボットを想像しがちなのだけど、「弱いロボット」はそのロボットのみでなんらかの作業が完結するわけではない。「弱い」部分を明らかにすることで、人間とロボットが協調できる…というコンセプトのロボット達である。
たぶん普通に生きている限りは、あの辺りのロボットよりもこちらの方が触れ合う機会が多くなっていくんじゃないか、と思っている。

この「ポケボー・ジュニア」というロボットは、ロボット同士がなんらかの会話をしているのを聞く…という、ただそれだけのロボットであり、それ以上の機能はない。だけど、これが家にあったらなんだか楽しそうじゃありません?

そしてこちらはロボット界隈の有名人、大阪大学の石黒浩教授の外観をコピーした「ジェミノイド」が議論をするという「アンドロイドの議論」という展示。
不思議なもので、目を閉じて聞けばただの人工音声でも、目の前に人間の外観をした物体がいて、音声と同期して動いていると、途端に説得力が生まれる気がしてしまう。

ロボットに命をあずけられますか?死後AIに復活させられてもいいですか?

ロボット同士のコミュニケーションで不思議を感じた後、展示も佳境を迎える。
徐々に浸透を始めた自動運転もロボットの一種として、それに乗るということはロボットに命をあずけるということに他ならない。よく思考実験として例に出される自動運転によるトロッコ問題、その犠牲になる方に自分が選ばれたとしたら?
数年前に話題になったAI美空ひばりというのがあったけれど、故人の情報を分析したAIに故人を再現させることは、果たして死者への冒涜ではないのか?自分そっくりの外観であって、自分そっくりの判断をするナニモノか。それは自分なのか?

そういえば、鉄腕アトムだって製作者の天馬博士の亡くなった子供、飛雄を模して作られたものであった。
天馬博士はアトムが人間と同じように成長しないことに絶望してアトムを捨ててしまうのだけど、さあ、似たようなことが自分の身に起こるかもしれない時代がすぐそこにまで来ているのかもしれない。

「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」は2022年8月31日まで!常設展も楽しいので是非とも!

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