「XF35mmF1.4 R」で単焦点デビューしてみた

昨年の夏に富士フイルムX-T20を購入して以降、どうも部屋にレンズが増えている気がする廻間です。新年度が始まっちゃいましたね。

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数えてみるとレンズキットの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」、望遠の「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」、Xマウント唯一の魚眼レンズ「MADOKA180」と既に3本のレンズがあった。

さて、この度そこに「XF35mmF1.4 R」なるレンズがラインナップに加わった。
「標準単焦点」にリストアップされるレンズで、解放F値が1.4とかなり明るい。俗に言う「優等生」なレンズであって、ひねくれ者の自分としては望遠単焦点に手を出したかったんだけど、写真が上手くなるには標準単焦点で修行すべし。らしいのでとりあえずの35mmであります。

まだ数時間しか使っていないのだけど、どうやらこのレンズはマクロ風の撮影とスナップ撮影に非常に向いているということがわかってきた。ボンヤリ街を歩きながら気になった物を撮影…という写真が90%を占める自分にとって、非常に使い勝手のいいレンズである。

ボケが強く、マクロでも使える!

さすが開放F値1.4のレンズはボケが強い。

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この写真のピントピークは「合」の字の辺りなのだけど、隣の文字にさしかかる頃にはもうボケが始まっている。

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ピントピークの雄しべは、花粉の一粒が確認できそうなほどにシャープなのに対して花びらは柔らかくボケているのが確認できると思う。これが富士フイルムの単焦点か…

このボケ方を見ていると、なんだか自分の撮影技術が上がったように錯覚してしまうのも致し方ない気がする。ピントさえしっかりと合わせていれば、自動的に被写体が浮かび上がってくるような感覚がこのレンズにはあると思う。

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前ボケも後ろボケも完璧。自動的に視線が真ん中の花に集中するはず。これもピントをしっかり合わせるくらいしか考えずに撮影したものだ。

スナップに納まりがよいレンズ

マクロ的な使い方ももちろん楽しいのだけど、やはり「標準単焦点」というだけあってスナップ撮影にも非常に使いやすいレンズだ。
35mmというのは、非常に納まりがよい。気がする。

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まあ、単焦点なのだからあっちに行ったりこっちに行ったりしながら構図を調整するもの…のはずなのだけど、35mmレンズというのはどうやら人の肉眼に近いらしい。ここだ!と思ったところでカメラを構えると、まあだいたい思った通りのフレーミングになる。

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2階の高さから下の道路を撮影するのも、思いついてから2枚目の写真でこうなった。わりと納まりがいいと思いません?

あと、これはもはやオカルト的な領域に近いと思うのだけど、このレンズ、物の質感をしっかり捉えてくれているような気がするのです。

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自分が撮影した写真だからか、「あ、触れそう!」と感じる場面が多い。気のせいかもしれないけれど、これが気のせいじゃなかったらすごいことだと思う。

持ち運びやすさもたぶん正義なのです

写りのよさに関しては数時間でばっちり体感することができて、いいレンズだなあ。長く使えそうだなあ。と思っているのだけど、使っていて強く思ったのはその気楽さだ。

このレンズ、とにかく身軽なのである。サイズ感だったり、重さが本当に無理なく使える!という安心感がある。

現状リストストラップを使ってカメラを持ち歩いたりしているので取り回しが楽であるというのは、非常に強く感じられた。
リストストラップをして、カメラを右手で掴んで…というスタイルで2時間ほどうろついても手が疲れたり、カメラがあることに対しての気苦労というのがほぼゼロなのだ。

ある程度の機材を持ち歩くことは、写真趣味の嗜みなのかもしれないけれど、スナップ撮影をする分にはフラッと気軽に持ち歩くことができるというのは大きな強みだと思う。

FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF1.4 R

FUJIFILM 単焦点標準レンズ XF35mmF1.4 R

そんなわけで、単焦点レンズデビューのお話でした。楽しいなあ。カメラ。

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