これまでに完全ワイヤレスイヤホンを何個試してきたのか、そこにいくら費やしてきたのか。ハイエンドからミドルレンジまで、それこそ考えたくないレベルで大量に試してきた。
現状落ち着いているのが、Nothingのear(1)である。これはNothing Phone (1)をメインスマホにしてるというのも大きな理由ではあるのだけど。
それでそこに食い込んできたのが「Anker Soundcore Liberty 4」である。Ankerのバッテリー周りは信用していたのだけど、オーディオ系は正直どうなんだろう…と思って買ってみたんだけど、これがなかなかどうしてよさそうなのである。
とりあえず購入から一ヶ月ほど経過したので、レビューしてみよう。
必要な機能(ほとんど)全部入り
Anker Soundcore Liberty 4の強みは「完全ワイヤレスイヤホンに求めるもの、だいたい全て入ってる」という部分だ。それも動作が安定しているのが素晴らしい。
それなりに強いノイキャン
完全ワイヤレスイヤホンといえば、やっぱりこれが必要だろう。特に電車通勤をしている身からすると、これが弱いとしょんぼりしてしまう。
何にも聞こえなくなる…というタイプのノイキャンではないのだけど、電車の走行音などはかなりキレイにカットしてくれるし、遠くの声はなにを言っているのかわからない程度にはしっかりとシャットアウトしてくれる。悪くない。
接続&マルチポイント
ワイヤレスイヤホンに望む機能はこれじゃないか?と思っているんだけど、ここが弱いやつって多いんですよね…わりと大手メーカーで…
Bluetoothのペアリングも早いし、マルチポイント接続がものすごくスムーズ。
アプリからも、OS標準の設定からでも切り替えが簡単!接続も安定しているので、やりたいことをやりたいタイミングでストレスなくできる!という意外と完全ワイヤレスイヤホンで満たされづらい需要を満たしていると言える。
唯一残念なのはLDACに対応しながらaptXに対応していない点。これが「(ほぼ)全部入り」という微妙な表現につながった。
まあ、これまでのAnker製品もそうだったし、だからどうというものでもないんですけどね。機器によってはねっていう。
バッテリーライフ
これはすばらしい。さすがにAnker製品という感じ。1週間ほど充電しなくてもわりと何とかなる。充電ケースで充電残量がわからなくね…?と思うけど、アプリから確認できるのでほぼ問題なし。
あと、他社のイヤホンだとたまに充電ケース内で勝手にイヤホンの電源が入ってスマホと勝手に接続されて…ということが発生していた(某A社のイヤホンで発生。ハイエンドなのに…)のだけど、こちらのイヤホンでは一度も起こっていない。こういう当たり前のことができてるのって結構ポイント高いよね。
とまあ、ざっと特徴をさらってきたんだけど、本当に「これでいい」が濃縮されたイヤホンだな思う。飛び抜けていい点はないけれど、イラッとする部分がまったく見当たらない。これはかなりポイントが高い。
完全ワイヤレスイヤホンで迷ってる人を見かけたら、とりあえずこれを勧めておけばいい、そんなイヤホンである。