ある日の仕事中「滋賀県に行って琵琶湖を見てみたい」という衝動に駆られた。どこか旅をしたいなと思っていたのだけど、なんで突然琵琶湖だったのか。特に滋賀県に関わりがある仕事をしているわけでもない。
でも、琵琶湖を見に行きたくなってしまったのだ。
思い立ったが吉日とばかりに、とりあえずホテルを選定。
コロナ禍で「ひとりでもツインベッドの部屋に泊まれるよ!」という宿が増えた。何が悲しくてひとりでツインベッドの部屋に泊まらなくてはいけないのか。ツインベッドもしくはダブルベッドの部屋というのは二人で泊まるからいいのである。その日の出来事を語り合うことができる相手と泊まるからいいのである。ひとりで泊まるんだったら2つもベッドがある必要性がない。考えようによっては部屋の中に不要な家具がひとつ増えているわけで、邪魔といっても過言ではない。
そんなことを思いながら好奇心に負けてツインベッドの部屋を選択していた。全室琵琶湖を見渡せる景色の良さがウリなんだって!すごい!
新幹線を米原駅に降り立ち、その名もズバリの「琵琶湖線」に乗り換える。降り立って数分後にいきなり琵琶湖の洗礼を受けた気分だ。
目指すは膳所駅。この駅名は一発で読めたらすごい。「ぜぜ」である。僕は駅のアナウンスを聞くまで「ぜんしょ」だと思っていた。
駅から歩くこと10分ほど。ついに琵琶湖とご対面。
見渡す限りの湖。海です!といわれても違和感がない。これが日本一の湖なのか…
そもそもおかしいのである。新幹線を降りた米原駅から在来線で1時間移動してもまだ同じ湖の横にいるのだ。
たぶん自分と同じく関東に住んでいる人だったらその異常さがなんとなくわかるんじゃないだろうか。あなたの家の最寄り駅から電車で1時間。そこにまだ同じ湖があると考えると、ちょっと背筋がゾワッとしません?
これだけデカいものがあったら、そりゃあ地元のアイデンティティーとして強いわけだよ。
有名な琵琶湖疏水へも行ってきた。やっぱり琵琶湖じゃないか。
琵琶湖の水を京都に流す水路である琵琶湖疏水。四畳半神話大系にも登場する琵琶湖疏水である。物語で語られる場所よりだいぶ上流だけど。
ライトアップもばっちりである。
八幡堀の舟下りを眺め、八幡山からの眺めを堪能し…という感じで、過剰なまでにゆったりとした旅をしてきたのでした。ちょっとまた行ってもいいかなと思っている。
最後に。滋賀県を旅行して「お土産は新幹線駅の米原で買えばいいやー」と思うと、周りにお店が少なすぎて選択肢が限られるので注意だ!
それでも米原駅でなんとかしたい場合はスーパーマーケット、フレンドマート米原駅前店で!マジで助かりました…