職場でUSENが流れている。これまでの人生で「今流行っている曲」をリアルタイムに摂取する機会があまりなかったので、とても新鮮な気持ちだ。
20代後半になってきてわかったことは「自分より若い世代になにが流行ってるかまったくわからない!」ということだろうか。だって主に使っているSNSがTwitterなんですもの。
自分が10代の頃に流行っていたのは、AKB48とEXILE、嵐、GReeeeNだったりFUNKY MONKEY BABYS、きゃりーぱみゅぱみゅ、西野カナ…その辺りだったと記憶している。見事にどれも通らずに来たんだけど、なんとなく身に覚えはある。
そういえば高校の卒業式の合唱曲はEXILEの「道」という曲だった。あれ、中学だったっけ。なぜ卒業式で恋愛についての歌を歌わなくてはいけないのかと思った記憶だけが残っている。
想像するに、恋人がいたけど進学なりで離ればなれになる…みたいなやつが推したんだろう。そいつらの前戯に付き合わされたわけだ。
ここ数年のヒット曲を摂取すると「歌詞がひねくれている!」と感じることがある。ひねくれ万歳なので、これは褒め言葉だ。
なんらかの識者がお気持ちを表明しがちなAdoの「うっせぇわ」とか、YOASOBIの「夜に駆ける」とか、米津玄師の曲とか、全体的に歌詞がひねくれていて良いなあと思っている。素晴らしい。
あの頃のヒット曲達は、当時そういうのが好きだった人には申し訳ないのだけど、自分からするとどうしてもヤンキー感がすごかった…という印象がある。
EXILEの人々とか、たぶん絶対に友達にはなれないと思う。まあ、向こうからも願い下げだろうし、実際のところはいい人達なんだろうとは思うけど、同じクラスにいたらまず絶対に話しかけないだろう…
当時のひねくれ者の受け皿というのは、おそらくはボカロ界隈だったんだろうな。上に挙げた最近のひねくれたヒット曲達も調べてみるとどうやらボカロの血脈が流れているようだ。
ここ数年VTuberにハマった結果ボカロ曲を聴いたりすることも多くなったのだけど、中高生当時の自分はニコニコ動画の閉鎖的な空気感が嫌いだった。
未だに残っているけれど、差別的な言動とか空気感を「俺たち」だと思っているのが耐えられず、ニコニコ動画そのものを避けて通っていた。あれ、こいつ嫌いなもの多すぎじゃね?
そんな青春時代を過ごした自分にとって「メインストリームの曲がひねくれている」というのは本当に羨ましい限りなのだ。ざまあみろ!