このコロナ禍で自分の趣味に最も影響が出たことといえば、気軽にカメラを持って出かけられなくなったことだろうか。
2021年に関しては、一度もカメラを持って出かけていない。このままだとおそらく年明けまではこんな状態だと思う。小学生くらいの頃に初めてデジタルカメラを手にしてから初めてのことだ。
そんな状況にあっても、やっぱりカメラ界の動向、特に富士フイルムの動向については気になっていたんだけど、9月2日に「X Summit PRIME 2021」が配信された。
富士フイルムの新製品発表会である。
いくつか発表があったのだけど、「X-T30 II」と「GFX50S II」に関してはいったん置いておいて(それぞれに良さそうなカメラだけど)。
「XF23mmF1.4 R LM WR」と「XF33mmF1.4 R LM WR」、そして最後にチラ見せされた「XF150-600mm」「裏面照射、積層型のX-Trans CMOS」による新しいセンサーが発表になったのは非常に心躍るなあとワクワクしている。
レンズ2種に関しては、既に発売されている画角と同一、もしくは近い画角のレンズが存在するのだけど、それぞれブラッシュアップされた2本が発売されることになる。
X-Pro3を使い始めてからは、「XF23mmF2 R WR」と「XF35mmF1.4 R」の使用頻度が増えていたので、その2本の次世代型が出たようなものだ(乱暴な表現だけど)。
特に「XF35mmF1.4 R」に関しては、Xシステムのレンズとして最高峰の写りと言われながらも、AFが遅かったり防水でなかったりとちょっとした弱点があった。10年前のレンズだからね…と言ってしまえばそれまでなのだけど、今回近い画角で弱点を潰したレンズが出るというのは、かなり心躍るじゃないか。
そして次世代センサーである。「裏面照射」「積層型」というキーワードが出てきたけれど、この2つから想像できるのは「ハイダイナミックレンジ・高感度」そして「高速撮影」だろうか。
それに加えて「XF-150-600mm」という望遠レンズ…もしかしたら富士フイルムもスポーツ撮影の需要に応えていくのかもしれない。
ちなみに元SIGMAユーザーの自分からすると「積層型」と言われると「Foveonセンサー」を思い浮かべるんだけど、たぶんこの場合正しいのはメモリを積層している方のセンサーだよね。もちろん。
デジタルカメラのライバルとして立ちはだかるスマホのカメラは、コンピュテーショナルフォトグラフィーに大きく舵を切っているのだけど、そこにハードウェアのパワーで戦っていくというのは、カメラ好きとしては非常に心強く感じる。
もちろん、スマホカメラで撮れる写真も素晴らしいのだけど、それだけでは撮れない、見えない世界をデジタルカメラがしっかり抑えているというのは本当に嬉しいことだ。
まあ、お値段はなかなかのものだったけどね…うーん、貯金しないとなあ。