『戌亥とこと初恋を探す旅』で小諸フォーエバーしてきた

推しと観光地がタイアップした!というめでたいことがあったため、長野県は小諸市に行ってきました。
オタク的な意味での聖地巡礼って、これまでほとんどやったことがなかったんだけど、もう気合いを入れて泊まり込みで行くことにした。

本当は紅葉の時期に行きたかったんだけど、ワクチンやら仕事やらのいろいろでこの時期になってしまったよ。

島崎藤村が過ごしたことでも知られる小諸。島崎藤村の詩の中でも最も有名と思われる「初恋」という詩をオリジナルソングとして昇華させたのが、この度の「にじさんじプロジェクト×こもろ観光局」のタイアップである。
ちなみに「小諸フォーエバー」は配信中に決まった、このタイアップの合い言葉…だったのだけどTwitterで様々な人が小諸について語る際に使うようになっている。

東京から2時間弱、結構行きやすい小諸

小諸駅

東京駅から北陸新幹線から別荘地で有名な軽井沢で乗り換え、しなの鉄道の終点まで行けば小諸である。

駅にもちゃんと戌亥のポスターが貼られていました。

しなの鉄道は運行本数は多くないので、新幹線からの乗り継ぎのあと、軽井沢という地名にテンションが上がって写真なんか撮っていると、その後30分位待つことになったりします。気をつけましょう。

パンレットを確保すべく、小諸駅のまどに向かう

朝早くに家を出て、お昼頃に着いたので軽食を食べる&戌亥の掲載されたパンフレットを購入すべく、駅併設の電源を使えるカフェ、「小諸駅のまど」に立ち寄る。

みどりの窓口の跡地を活用しているとのこと。
リンゴジュースと、長野の名物「おやき」を注文。どちらもめちゃめちゃおいしかった。

マスターも気さくで、名所を回る上での簡単な説明をしてくれたり、今回のコラボに関してもかなり詳しかったりと非常にありがたかった。
あと、マスターが戌亥のことを「とこちゃん」と呼んでいたのだけど、もしやリスナー…なのか…?
小諸駅のまどでは電源も使えるので、充電器を持っていればスマホの充電もできる。そういやカフェの電源って初めて使ったな。

MVの舞台、小諸城址 懐古園

続いて小諸城址 懐古園に向かう。今回のコラボ曲のMVの中で戌亥がいる場所である。
廃藩置県で廃城になった小諸城は「穴城」と呼ばれ、城下町や城の入口よりも低い位置に本丸が築かれていた珍しい城である。

石垣。この時期は石の表面に氷が張っている場所もあり、登るのは不可能だろうなあ。
小諸城址の裏手には断崖があって、その先には千曲川が流れている。

紅葉と桜の時期はものすごい賑わいを見せるという懐古園だけど、12月に訪れる人はかなり少ないようで、びっくりするほど静かだった。

小諸城を特殊な城としているのはこの地形。そこかしこに断崖があって、さすがに攻めにくそう。
MVにて戌亥がいる場所については、懐古園の中である…以上の明言はされていないものの、石畳の形や石垣の位置関係、後ろの柵だったりを見るに、島崎藤村記念館からほど近いこの場所なんじゃないかなあ…と予想している。
ちなみに城の入口である「大手門」は懐古園から少し離れたところに位置している。これは道案内のクマ。大手門自体は写真撮り忘れた…

懐古園を一通り見て回った段階で日が沈み始めたので、ホテルへと向かう。ものすごーく普通のビジネスホテルだったのだけど、観光地にあるビジネスホテルって、日曜の夜めちゃくちゃ空いてるのね…
途中のスーパーで買った缶ビールで、2年ぶりくらいにアルコールを摂取したらベロンベロンになってしまった。

松井農園で「初恋」の碑を探す

2日目は「松井農園」にある「初恋」の碑を見に行った。小諸駅の観光案内所でレンタサイクルの貸し出しがあるので、電動自転車で延々と山を登り松井農園へ。
向かうには結構マジな坂道を延々と登り続けることになるので、電動自転車で本当に良かったと思う。

松井農園さんはリンゴ以外にもブルーベリーを栽培していたり、バーベキュー場があったりしてかなり楽しめそうだったんだけど、基本的に12月は全てシーズンオフである。リンゴ直売所はやっている。
これが島崎藤村「初恋」の碑である。

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

島崎藤村 初恋

12,3歳くらいの髪を結い上げるくらいの年齢、髪にさした花櫛が本当に花が咲いているように感じられた。
リンゴ畑で何度も会ううちに、二人が歩いて細道ができ、「誰が道ができるほど歩いたのでしょう」とあなたが尋ねる…
まだ自由恋愛というのが新しいものだった明治時代に、若い二人の恋を描いた詩なわけで、当時からしたらものすごく攻めた内容であると想像できる。
いやあ、読みこんでいくとこの詩が有名になるわけだと思うわけです。文学だ。

そんなわけで、小諸フォーエバー!

1泊2日の旅だったのだけど、あちこちを回ることができてかなり小諸を堪能できたと思う。
紅葉とか桜の時期も是非行ってみたいなあ。
本当に良いタイアップでした。小諸フォーエバー!

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