「あいみょん」の「生きていたんだよな」のPVがおもしろい

ビックリするようなアーティスト名が増えているというけれど、「あいみょん」という名前もなかなかすさまじい。
さて、この「あいみょん」なかなかに過激な歌詞を歌っていることで有名らしい。曲名からして「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」「ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌」などなど。いい感じにとんでもない。
そのあいみょんの新曲「生きていたんだよな」という曲の企画がおもしろかったので紹介したいと思う。

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僕は本来あまり過激な言葉とか、強い言葉を連発するエンターテイメントがあまり好きではない。普段使わないような言葉を使ってゴテゴテに装飾された歌よりも、普段使うような言葉で感情を表現している歌の方が好きだ。
その価値観に従えば、過激なタイトルをつけているあいみょんの歌が気になる事というのはないと思うのだけど、「生きていたんだよな」はなんだか引っかかったのである。

上に埋め込んだのは弾き語りバージョンの動画なのだけど、もう一つの動画がある。
YouTube Liveでの動画で、数分ごとに動画の内容が変わるのである。

YouTube Liveはこちらから

埋め込みが拒否されているのでリンクをしたのだけど、YouTubeの説明欄によれば、

Twitter内から「死ね」というキーワードが含まれるツイートを約4分ごとに読み取り、ほぼリアルタイムにムービーへと反映する世界初の映像表現です。ムービーの中で街や自然現象をつくる“言葉”は、実在のツイートに合わせて変化します。

この曲の歌詞自体も自殺をモチーフにしたものなのだが、それを後押ししてしまうようなTwitter上で可視化される「死ね」というツイート。それを動画内へと取り込んでいく…というものである。

この動画を見ていて気がつくのは、インターネット上に「死ね」と軽々しく書き込むことは、少なくともある人達にとっては当たり前のことであり「死ね」というのは普段使わないような言葉ではない…ということである。
試しにTwitterで検索してみるといい。一分間に何十もの「死ね」を含んだツイートが流れてくる。検索に引っかかっているのは公開アカウントのみだ。非公開アカウントの事を考えれば、きっと恐ろしい量の「死ね」が流れていることだろう。

大量に流れていく悪意に対して、僕らはなにができるんだろう。と少し考えてしまった。その悪意の対象となって、傷ついている人が近くにいたとして、僕はなんと言葉をかけることができるのだろう。

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