大切にしていた物が意外と安かった話

小学生の頃、きっかけは忘れてしまったが、単眼鏡を買ってもらった。たぶん初めて野球を観にいったときとか、そういうきっかけだったと思う。
一時期どこに外出するにも持って行っていた記憶がある。単純に遠くの物が見えるのが楽しかったのだろう。当然のことながら、単眼鏡が必要になる機会というのはそんなに多くない。いつしか持って行かなくなって部屋の中で行方知れずになっていた。

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そんな単眼鏡を部屋を片付けていたら発掘した。懐かしくて窓の外を見てみると、やっぱりかなり大きく見える。気分はほとんどスナイパーである。赤井秀一だ。
2分くらい遠くの木なんかを見ていたのだけど、住宅街で単眼鏡を使っているというのは、それだけでちょっと事案っぽいことに気がついてしまった。

結構大切にしていた物が部屋の隅でホコリを被っていたということにちょっと悲しさを感じつつも、ケースやらレンズやらを磨いてまた使える状態に戻してから、説明書なんかがPDFでダウンロードできないかとネットを探ってみた。
型番を検索してメーカーサイトを発見し、商品のページを見たのだけど、PDFファイルは見当たらず。代わりにメーカー希望小売価格を見つけた。1700円。Amazonで買えば1000円を切る値段だった。

一時期すごく大切にしていた物が1000円を切っているというのはなかなか衝撃的である。別に1000円代だからいけない、というのではない。小学生に持たせるもので1000円を越えてくると言うのはなかなかのお値段だとは思う。
それでも、あんなに大切にしてた物が1000円だったのかあ…と思うとなかなか感慨深いものがある。
1000円以上に楽しんだ覚えはあるし、これからも機会があったら使いたいと思う。

しかしまあ、エントリーモデルであれだけ見えるのだから、お金さえ出せば覗きとかってすごいレベルでできるんだろうな。
とりあえず、カーテンはちゃんと閉めたほうがいい。

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