「あなたは電子書籍の購入履歴、人に見せられますか?」
そう聞かれて自信を持って肯定できる人には、このマンガは荷が重いかもしれない。もしくはこのマンガを機に電子書籍の購入履歴を隠したくなってほしい。
『剥かせて!竜ケ崎さん』はリザードマンの女の子「竜ケ崎さん」と、その脱皮した皮に興味がある「遊上くん」を描いた「脱皮系ラブコメ」である。なんだそりゃ。
現在2巻まで発売中。
たぶんこれまでに存在しなかったであろう「脱皮系ラブコメ」というジャンルが切り拓かれて、おそらく追従できる物はないだろう…と思われるこの作品。
なんと言っても竜ケ崎さんのキャラがいい。
遊上くんという明らかにド変態、というか第一話の時点でいろいろと抑えきれなくなっている…だけど興味には一途…というキャラクターに、何故か恋する竜ケ崎さん。いやでも、好きなんだからしょうがなくね???…というパワフルさが見ていて清々しい。
Twitterとかウェブでマンガが公開されることによってよかったと思うのは、おそらくマイナーであろう世界を気軽に覗くことができるようになったことだと思う。
「亜人」というジャンルに「脱皮」という追加要素をたたき込み、しっかりとラブコメになっているのは素晴らしい。
Kindleのライブラリを人に見せづらくなったとしても、一読の価値あり。