エイプリルフールで盛り上がる4月1日のインターネット。
センスのないサイトがスベり倒すのを温かく見守るのももはや風物詩になってきた。
そんな中で、今年20周年を迎えるYahoo!Japanが公開した「インターネットの歴史 History of the Internet」というサイトが素晴らしい。
ちなみにエイプリルフールはまったく関係ない。
1969年のARPANETから始まったインターネットの歴史を絵巻物風にまとめたサイトである。
やっぱりYahoo!関連のことが充実しているのだけど、ネットの歴史がかなり体系的に書かれている。
現在のウェブにつながる話としては2001年「Wikipedia誕生」2004年「Facebook誕生」2006年「Twitter誕生」などがあり、お馴染みのサービスの変遷を辿ることができる。
消えていったインターネット
反対に、1997年「AOLジャパン開始」2003年「MySpace開始」2006年「Orkut終了」「ライブドアショック」2014年「Yahoo!メッセンジャー終了」などの生き残ることができなかったサービスたちを垣間見ることもできる。
インターネットは「情報が永遠に残る」なんて言われてきたけれど、実はそんなことはまったくない。
奇しくもインターネットの歴史…と同じ日にこんな記事が出た。
21世紀最初の10年前後の間に開設された国内のホームページのうち、決して少なくない数のホームページが、半年後には消滅してしまう可能性が出てきた。ニフティ株式会社が提供してきたホームページサービス「@homepage」が9月29日15時で終了する
2TBを超えるデータもニフティのサーバーから削除され、失われることになる
ニフティのホームページサービス「@homepage」が終了すると共にそこで公開されてきたサイトが削除される。
約17万件のサイトがたった2TBに過ぎない…というのも驚きなのだけど、それだけのホームページ資産が消えてしまうのだ。
規約上、2TBのデータをサービス終了後にニフティが保管しておくことはできないらしい。
当時のホームページ上で交わされたコミュニケーションは、もう二度と戻らない。
2TBなんて個人で管理するようなデータ量になっている時代に、サービスが終了するからたくさんのデータが消える。
インターネットは永遠じゃないというのをまざまざと感じさせる話だなあ。