「富士山さんは思春期」が完結した

「10巻くらいで完結しているオススメマンガ」というジャンルがあるらしい。
10巻くらいを読んでみると、なるほど半日くらいで読み切るにはちょうど良いサイズということか。
というわけで、この間最終刊が発売されたマンガ「富士山さんは思春期」を紹介したいと思う。

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思春期ってなんだっけ

恋愛マンガのカテゴリに入る「富士山さんは思春期」なのだけど、そもそも思春期ってなんだっけと調べてみると…「第二次性徴の発現の始まりから成長の終わりまで」。
だいたい小学校の終わりから高校卒業くらいまでかな?
そんな思春期まっただ中の、富士山牧央と上場優一の恋愛模様を描いた作品。

高身長女子は好きですか?

しかしこの作品で特筆すべきはなんといっても、ヒロイン・富士山さんが大きい!
バレー部のエースの富士山さん、中学二年生でなんと181cmという高身長。とにかく背が高い。運動能力高い。
対する上場くんは身長160cm。中二の男子にしては平均値くらい。

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そんなこんなでただでさえ目立ってしまうカップルが、付き合っていることを周りにバレないようにする姿は中学生だ!思春期だ!という感じ。

よくTwitterに「カップルの理想の身長差」なんて画像が投稿されているけれど、だいたいは20cm前後がいいよ!みたいなことが書いてあって、例外なく男の方が大きく描かれている。
だけど「富士山さんは思春期」を読んだ人は「逆もありかも…」なんて頭をよぎったりするようになる。はず。

上場くんの成長も見所

勢いで付き合いだして、ぎこちない感じで少しずつ距離を縮めていって…という恋愛マンガの王道パターンを行くのだけど、たまに距離の縮まり方が5段飛ばしくらいになるところがあって、ドキドキするのも本作品の魅力。
ハプニングで同じ布団に入ることになったり、コタツで寝ている富士山さんを…でも、ちゃんと中学生としての一線は守ってるんだよ上場君は。
性衝動が暴走しそうになる中学生男子がしっかり描かれていると思う。

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1巻では付き合う前とはいえ、富士山さんの身長をからかったりしていた上場君も、最終巻では高身長をからかわれた富士山さんを守ったりする。
時間を共有することでお互いにパートナーになっていく過程は読んでいてすごく楽しい。


高身長女子へのからかい、やめましょう

僕がこの作品を人に勧めるときは大体「高身長女子ってありだと思わない?」という謎の布教活動をしているときが多い。
というのも僕の趣味が…という理由がひとつ。

もうひとつは小学校時代の経験から。
小学校低学年の頃に背の高い女子が転校してきて、僕「かっこいい!」と思っていたのだけど、彼女は身長を理由にからかわれたりしていた。
からかわれても笑っていたのだけど、一緒に帰っているときにすごく深刻な顔で相談されて、なんていって励ましたのかは忘れたけど、最終的に泣きながら「ありがとう」と言われたのをおぼろげに覚えている。

富士山さんはからかわれると鉄拳制裁をしたりするのだけど、話が進むにつれて反撃をせず、時折悲しい表情をすることがある。

と、真面目なことを書いて見たけれど、この作品は恋愛マンガであり、フェチシズムマンガだと思う。
いろんな部分もひっくるめて「富士山さんは思春期」いろいろな人に読んでみてほしい作品。

この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました
いらすとや

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