現在アラサーで、それなりに若い頃からネットを眺めてきて、そこそこに「ネットリテラシー」という物に触れてきた人に問いたいのだけど、最近のティーンエイジャー、インターネットで顔を出しすぎじゃないですか???
我々が中学生時代を過ごした2010年前後、インターネット上に悪意を持って個人情報が出てしまったら、それすなわち死と同義であると教えられてきたし、実感としてもそうであった。
匿名掲示板で暴れ回っていた人間の素性が、ひょんなことから明らかになってしまい、職場なり学校なりに大量の電話が…なんてことは往々にしてあったじゃないですか。
それこそ中学生くらいの頃、身の回りの人間でネット上に顔を出していたのなんてヤンキーな女子くらいだったし、未成年飲酒を前略プロフあたりに書き込んで生徒指導のお世話になっていたじゃないですか。
高校生から大学生くらいの頃に日本で徐々にFacebookが広まってきた時も、とりあえず偽名でアカウント作ったり…しませんでしたか?
それが今や、である。考えてみればあれから20年近くの時が流れたのだから、インターネットを取り巻く環境は大きく変動してもなんらおかしいことはない。
前略プロフとmixiが流行っていた2010年から20年前なんて、まだダイヤルアップすらなかった時代なのである。人々がSNSやらマッチングアプリに顔を公開していてもなんらおかしくはないのだ。たぶん。
だけれども、「インターネットに個人情報を載せてはいけない」という刺青を心の深いところに彫られている自分としては、ポンポンと自撮りを載せているティーンエイジャーにゾワゾワとしてものを感じてしまう。
写真を撮るのは大好きだけれど、自撮りですよ。それをインターネットに載せるんですか???という障壁がものすごく強固なのである。
マッチングアプリとかやらないんですか?みんなやってますよ?
プロフィールに自分の写真を載せるんだろうけど、自分が写った写真なんて大学時代がほぼ最後だよ
なんて寂しい…自撮りでもすればいいじゃないですか…旅行とか行くんだから…
スマホのインカメラなんて数えるほどしか使ったことないよ…
若者と話していてその手の話題になると、こういう会話が毎回のように発生する。怖い怖い。
自分の顔を様々な角度から撮影して、表情も工夫して、なんらかの加工アプリを使用して…という段階を踏んでいるのが本当にすごいと思う。皮肉とかなしにマジですごいと思う。尊敬の対象だ。
僕はインターネットが大好きだけど、インターネットの悪意をかなり大きく見積もっているのだ。みんな本当に人を信頼しているんだなと思う。