世間一般の人よりは映画をいろいろと観ていると思うのだけど、観たあとに頭が痛くなった…という作品はこれまでに2本あった。
1本目は「千と千尋の神隠し」、そして2本目は「オデッセイ」である。この両方に共通しているのは見ながら「つまんねええええ」と思っていた映画だったというところだ。
あと、世間からの評価はめっちゃ高いというのもあるけど。
そして3本目の頭痛くなった映画が、今回観た「バッドボーイズ2バッド」なのである。
でもね、前2作の頭痛くなる映画と違っておもしろかったんだよバッドボーイズ!
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目次
- 「木根さんの1人でキネマ」の第2話で紹介されていたということで観てみたのだ。2話目はウェブサイトから読めるよ!※ネタバレあり!総合評価★★★★☆あらすじマイアミでは麻薬の密輸が相次いでいる。マイアミ市警のマイクとマーカスの2人はコンビとして麻薬密輸を阻止するべく戦っている。しかし、マーカスの妹、マイクの恋人であるシドが連邦麻薬取締局の捜査官としておとり捜査をしていることが発覚。壮絶なカーチェイスなどの多数のドンパチの後、シドは麻薬王にキューバへと拉致されてしまう。もちろんマーカスとマイクは救出に向かう!観なくてもだいたいどんな映画かわかるよね監督がマイケル・ベイ、主演ウィル・スミス(マイク)、マーティ・ローレンス(マーカス)、そして警官ドラマ…ここまで聞いて頭の中で思い浮かべること…だいたいその通りの映画だ。つまり、爆発・ドンパチ・不謹慎!タイトルからわかるようにこの映画実は連作の2本目なのだけど、2を観るためにわざわざ1本目を観る必要はない。続き物のストーリーなんてほぼないから!とにかくドッカンドッカン相棒・家族愛・仲間達・銃撃・爆発・カーチェイス・イチャイチャ・怪しい外国…などなど、ハリウッド映画にありがちとされること、すべてを一緒くたにぶっ込んで2時間半の映像にするとこうなる!…という映画なのだ。それを2時間半も観てたのだから、頭も痛くなりますわな。観るときにはほとんどなにも考えなくてもよい。ただ画面を見つめてさえいればとんでもない映像が流れ続けるし、観ていればそれなりに楽しい。ドカーン・バコーンが延々と続き、それを相棒と駆け抜け、主人公とヒロインハッピーエンド!という単純なストーリーだけど、ここまで自信満々にお金をかければ、かなり熱中して観られるものになるのである。マッチョ考…これがアメリカなのか?とまあ、ただドッカンドッカンを観ているだけでもいいのだけど、ちょっと考えてみよう。「マッチョ」という言葉は日本では一般的に「筋肉ムキムキのボディービルダーみたいな人」という意味で使われるが、元々は「男らしい」とか「男性優位」としての意味合いの言葉である*1。そういう意味合いでこの作品は非常に「マッチョ」である。ヒロインがゴタゴタに巻き込まれ、主人公のふたりはヒロインをトラブルから守る・遠ざけるように行動していく。非常にありがちなストーリーであるし、映画の大部分はそうしたマッチョな主人公が主役である。描かれているのは主に男性・男社会だ。さて、その意味でこの前観た「アメリカン・スナイパー」もマッチョな映画であった。狙撃手クリス・カイルは家族を大切にしていたが、妻と子供が仕事をする上での気の迷いや枷となってしまう様も描かれている。そしてバッドボーイズのマーカスにも家族がいるし「一番大事なのは家族だ」と言い切る。そして、できれば男社会のゴタゴタや危険には首を突っ込まないで欲しいと願っている。クリス・カイルはマッチョであったが、戦争の中で精神的に傷ついていったし、戦場を求めるようになっていった。対するマーカスも「精神にかなりキテる」とは言うし、カウンセリングに行ってみたりするものの、そこまでのダメージを負っているようにはみえない。同じハリウッド映画とはいえ、そこに描かれている「アメリカン・マッチョ」な男性像は似て非なるものだ。バッドボーイズがアメリカが外向きにアピールしたいマッチョ像ならば、アメリカン・スナイパーはその内情や負の側面を表現しているのだろう。まあ、監督がクリント・イーストウッドなのかマイケル・ベイなのか、娯楽作なのかどうか?という点がめちゃくちゃ大きいのだろうけれど。以上、「木根さんの1人でキネマ」に登場する佐藤さん(当時は水城)にインスパイアされた感想でした。バッドボーイズ 2 バッド [DVD]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2009-06-03 Amazon楽天市場バッドボーイズ 2バッド [Blu-ray]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2016-03-09 Amazon楽天市場この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました*1:マッチョとは – コトバンク
- あらすじ
- 観なくてもだいたいどんな映画かわかるよね監督がマイケル・ベイ、主演ウィル・スミス(マイク)、マーティ・ローレンス(マーカス)、そして警官ドラマ…ここまで聞いて頭の中で思い浮かべること…だいたいその通りの映画だ。つまり、爆発・ドンパチ・不謹慎!タイトルからわかるようにこの映画実は連作の2本目なのだけど、2を観るためにわざわざ1本目を観る必要はない。続き物のストーリーなんてほぼないから!とにかくドッカンドッカン相棒・家族愛・仲間達・銃撃・爆発・カーチェイス・イチャイチャ・怪しい外国…などなど、ハリウッド映画にありがちとされること、すべてを一緒くたにぶっ込んで2時間半の映像にするとこうなる!…という映画なのだ。それを2時間半も観てたのだから、頭も痛くなりますわな。観るときにはほとんどなにも考えなくてもよい。ただ画面を見つめてさえいればとんでもない映像が流れ続けるし、観ていればそれなりに楽しい。ドカーン・バコーンが延々と続き、それを相棒と駆け抜け、主人公とヒロインハッピーエンド!という単純なストーリーだけど、ここまで自信満々にお金をかければ、かなり熱中して観られるものになるのである。マッチョ考…これがアメリカなのか?とまあ、ただドッカンドッカンを観ているだけでもいいのだけど、ちょっと考えてみよう。「マッチョ」という言葉は日本では一般的に「筋肉ムキムキのボディービルダーみたいな人」という意味で使われるが、元々は「男らしい」とか「男性優位」としての意味合いの言葉である*1。そういう意味合いでこの作品は非常に「マッチョ」である。ヒロインがゴタゴタに巻き込まれ、主人公のふたりはヒロインをトラブルから守る・遠ざけるように行動していく。非常にありがちなストーリーであるし、映画の大部分はそうしたマッチョな主人公が主役である。描かれているのは主に男性・男社会だ。さて、その意味でこの前観た「アメリカン・スナイパー」もマッチョな映画であった。狙撃手クリス・カイルは家族を大切にしていたが、妻と子供が仕事をする上での気の迷いや枷となってしまう様も描かれている。そしてバッドボーイズのマーカスにも家族がいるし「一番大事なのは家族だ」と言い切る。そして、できれば男社会のゴタゴタや危険には首を突っ込まないで欲しいと願っている。クリス・カイルはマッチョであったが、戦争の中で精神的に傷ついていったし、戦場を求めるようになっていった。対するマーカスも「精神にかなりキテる」とは言うし、カウンセリングに行ってみたりするものの、そこまでのダメージを負っているようにはみえない。同じハリウッド映画とはいえ、そこに描かれている「アメリカン・マッチョ」な男性像は似て非なるものだ。バッドボーイズがアメリカが外向きにアピールしたいマッチョ像ならば、アメリカン・スナイパーはその内情や負の側面を表現しているのだろう。まあ、監督がクリント・イーストウッドなのかマイケル・ベイなのか、娯楽作なのかどうか?という点がめちゃくちゃ大きいのだろうけれど。以上、「木根さんの1人でキネマ」に登場する佐藤さん(当時は水城)にインスパイアされた感想でした。バッドボーイズ 2 バッド [DVD]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2009-06-03 Amazon楽天市場バッドボーイズ 2バッド [Blu-ray]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2016-03-09 Amazon楽天市場この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました*1:マッチョとは – コトバンク
- 監督がマイケル・ベイ、主演ウィル・スミス(マイク)、マーティ・ローレンス(マーカス)、そして警官ドラマ…ここまで聞いて頭の中で思い浮かべること…だいたいその通りの映画だ。つまり、爆発・ドンパチ・不謹慎!タイトルからわかるようにこの映画実は連作の2本目なのだけど、2を観るためにわざわざ1本目を観る必要はない。続き物のストーリーなんてほぼないから!とにかくドッカンドッカン相棒・家族愛・仲間達・銃撃・爆発・カーチェイス・イチャイチャ・怪しい外国…などなど、ハリウッド映画にありがちとされること、すべてを一緒くたにぶっ込んで2時間半の映像にするとこうなる!…という映画なのだ。それを2時間半も観てたのだから、頭も痛くなりますわな。観るときにはほとんどなにも考えなくてもよい。ただ画面を見つめてさえいればとんでもない映像が流れ続けるし、観ていればそれなりに楽しい。ドカーン・バコーンが延々と続き、それを相棒と駆け抜け、主人公とヒロインハッピーエンド!という単純なストーリーだけど、ここまで自信満々にお金をかければ、かなり熱中して観られるものになるのである。マッチョ考…これがアメリカなのか?とまあ、ただドッカンドッカンを観ているだけでもいいのだけど、ちょっと考えてみよう。「マッチョ」という言葉は日本では一般的に「筋肉ムキムキのボディービルダーみたいな人」という意味で使われるが、元々は「男らしい」とか「男性優位」としての意味合いの言葉である*1。そういう意味合いでこの作品は非常に「マッチョ」である。ヒロインがゴタゴタに巻き込まれ、主人公のふたりはヒロインをトラブルから守る・遠ざけるように行動していく。非常にありがちなストーリーであるし、映画の大部分はそうしたマッチョな主人公が主役である。描かれているのは主に男性・男社会だ。さて、その意味でこの前観た「アメリカン・スナイパー」もマッチョな映画であった。狙撃手クリス・カイルは家族を大切にしていたが、妻と子供が仕事をする上での気の迷いや枷となってしまう様も描かれている。そしてバッドボーイズのマーカスにも家族がいるし「一番大事なのは家族だ」と言い切る。そして、できれば男社会のゴタゴタや危険には首を突っ込まないで欲しいと願っている。クリス・カイルはマッチョであったが、戦争の中で精神的に傷ついていったし、戦場を求めるようになっていった。対するマーカスも「精神にかなりキテる」とは言うし、カウンセリングに行ってみたりするものの、そこまでのダメージを負っているようにはみえない。同じハリウッド映画とはいえ、そこに描かれている「アメリカン・マッチョ」な男性像は似て非なるものだ。バッドボーイズがアメリカが外向きにアピールしたいマッチョ像ならば、アメリカン・スナイパーはその内情や負の側面を表現しているのだろう。まあ、監督がクリント・イーストウッドなのかマイケル・ベイなのか、娯楽作なのかどうか?という点がめちゃくちゃ大きいのだろうけれど。以上、「木根さんの1人でキネマ」に登場する佐藤さん(当時は水城)にインスパイアされた感想でした。バッドボーイズ 2 バッド [DVD]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2009-06-03 Amazon楽天市場バッドボーイズ 2バッド [Blu-ray]posted with カエレバマーティン・ローレンス ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2016-03-09 Amazon楽天市場この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました*1:マッチョとは – コトバンク
- とにかくドッカンドッカン
- マッチョ考…これがアメリカなのか?
「木根さんの1人でキネマ」の第2話で紹介されていたということで観てみたのだ。
2話目はウェブサイトから読めるよ!
※ネタバレあり!
総合評価
★★★★☆
あらすじ
マイアミでは麻薬の密輸が相次いでいる。マイアミ市警のマイクとマーカスの2人はコンビとして麻薬密輸を阻止するべく戦っている。
しかし、マーカスの妹、マイクの恋人であるシドが連邦麻薬取締局の捜査官としておとり捜査をしていることが発覚。
壮絶なカーチェイスなどの多数のドンパチの後、シドは麻薬王にキューバへと拉致されてしまう。もちろんマーカスとマイクは救出に向かう!
観なくてもだいたいどんな映画かわかるよね
監督がマイケル・ベイ、主演ウィル・スミス(マイク)、マーティ・ローレンス(マーカス)、そして警官ドラマ…ここまで聞いて頭の中で思い浮かべること…だいたいその通りの映画だ。
つまり、爆発・ドンパチ・不謹慎!
タイトルからわかるようにこの映画実は連作の2本目なのだけど、2を観るためにわざわざ1本目を観る必要はない。続き物のストーリーなんてほぼないから!
とにかくドッカンドッカン
相棒・家族愛・仲間達・銃撃・爆発・カーチェイス・イチャイチャ・怪しい外国…などなど、ハリウッド映画にありがちとされること、すべてを一緒くたにぶっ込んで2時間半の映像にするとこうなる!…という映画なのだ。それを2時間半も観てたのだから、頭も痛くなりますわな。
観るときにはほとんどなにも考えなくてもよい。ただ画面を見つめてさえいればとんでもない映像が流れ続けるし、観ていればそれなりに楽しい。
ドカーン・バコーンが延々と続き、それを相棒と駆け抜け、主人公とヒロインハッピーエンド!という単純なストーリーだけど、ここまで自信満々にお金をかければ、かなり熱中して観られるものになるのである。
マッチョ考…これがアメリカなのか?
とまあ、ただドッカンドッカンを観ているだけでもいいのだけど、ちょっと考えてみよう。
「マッチョ」という言葉は日本では一般的に「筋肉ムキムキのボディービルダーみたいな人」という意味で使われるが、元々は「男らしい」とか「男性優位」としての意味合いの言葉である*1。
そういう意味合いでこの作品は非常に「マッチョ」である。ヒロインがゴタゴタに巻き込まれ、主人公のふたりはヒロインをトラブルから守る・遠ざけるように行動していく。
非常にありがちなストーリーであるし、映画の大部分はそうしたマッチョな主人公が主役である。描かれているのは主に男性・男社会だ。
さて、その意味でこの前観た「アメリカン・スナイパー」もマッチョな映画であった。狙撃手クリス・カイルは家族を大切にしていたが、妻と子供が仕事をする上での気の迷いや枷となってしまう様も描かれている。
そしてバッドボーイズのマーカスにも家族がいるし「一番大事なのは家族だ」と言い切る。そして、できれば男社会のゴタゴタや危険には首を突っ込まないで欲しいと願っている。
クリス・カイルはマッチョであったが、戦争の中で精神的に傷ついていったし、戦場を求めるようになっていった。
対するマーカスも「精神にかなりキテる」とは言うし、カウンセリングに行ってみたりするものの、そこまでのダメージを負っているようにはみえない。
同じハリウッド映画とはいえ、そこに描かれている「アメリカン・マッチョ」な男性像は似て非なるものだ。
バッドボーイズがアメリカが外向きにアピールしたいマッチョ像ならば、アメリカン・スナイパーはその内情や負の側面を表現しているのだろう。
まあ、監督がクリント・イーストウッドなのかマイケル・ベイなのか、娯楽作なのかどうか?という点がめちゃくちゃ大きいのだろうけれど。
以上、「木根さんの1人でキネマ」に登場する佐藤さん(当時は水城)にインスパイアされた感想でした。