待ちに待ったワクチンを接種して、とりあえず「ワクチンを接種するまで死なない」という2021年の個人的な目標を達成した…のも束の間、そこそこにしっかりとした副反応を食らって2日ほどグロッキーだった。
2年ぶりくらいに発熱した。39℃を越えたあたりからもう全てに対してのやる気が消え失せて、とにかく眠り続けていたんだけど、そういうことをするとなんともいえない夢を見るものである。
ご多分に漏れず今回も大変奇妙な夢をみた。
目が覚めて5分もしないうちにTwitterに投稿したのだけど、いや、意味がわからない。自分の頭の中にこんな引き出しが存在していたのか。
せっかくだから自分の頭がひねり出した設定を使って、AIのべりすととお話を書いてみたいと思う。
タイトルにも書いたのだけど、途中から<物語>シリーズのキャラクターが出てきて、なんだか二次創作のような様相を呈してきたので、そういうのが苦手な方は読まないでほしい。あくまでAIとの共作なので…
今回、自分が書いた部分には青マーカーを引いて置こうと思う。
2010年代に誕生したスマートフォンは、いろいろな方向に進化した。今では人々の生活になくてはならないものだし、スマートフォンによって人生が変わった人も多いだろう。
その中でも大きな進歩の一つが、スマートフォンが非常食になるというとんでもないものであった。なぜそんな進化を遂げたのかは謎のままであるが、登場時はいろいろと物議を醸したのも事実だ。一体何故スマートフォンを食べなくてはいけないのか。
とりあえず、今回は状況説明から書き出し、AIに物語の設定を指定できる「メモリ」機能を使用して「スマートフォンを食べられる」こと、そして「修理には部品が残っている必要がある」ことを指定している。
そもそも食べる必要があるのか? しかし今や、多くの人が日常的にスマートフォンを口の中に入れている。その味についても、「意外と悪くない」という意見が多く寄せられているというのだ。
しかし、注意しなくてはいけない点もある。完全に食べてしまうと修理ができなくなってしまう。また、機種によっては食べられないものがあるというのだ。では、一体どのようなものが駄目なのか。それは……。
書き出しの段落を受けて、スマートフォンを日常的に食べるという、だいぶ狂った世界観ができてきた。スマホの味は「意外と悪くない」らしい。そして最後に期待できるフックがある。場面転換が行われる。
「ふわぁ~あ、眠い……」
スマホ少年こと神原駿河は、今日も学校から帰ってくるなり布団の上に横になった。今日は金曜日なので、いつもなら部活に行く日なのだが、昨日の昼休みで後輩の阿良々木暦が風邪を引いてしまったため、急遽休んだところだった。
まあ、普段通りの生活をしているだけで怪異に遭遇する確率が高くなるわけだから、これはこれでいいことだとは思うのだが――それにしても退屈なものである。
何か面白いことはないだろうか……そう言えば最近、町中でひょっとこのお面を被った人が目撃されているという話を聞いたことがあるけれど、あれはどうなったんだろうか。確か、この町ではなく隣の市のことだったと思うんだけど……
誰だよ「神原駿河」と思って調べてみたら、西尾維新の小説シリーズである<物語>シリーズに登場するキャラクターの名前らしい。「スマホ少年」だから男なのかと思ったら原作ではどうも女のキャラクターっぽい。そしてだいぶ濃いキャラクターであるとのこと。
ちなみに僕は<物語>シリーズは完全に未履修である。大学時代に友人がカラオケでアニメの主題歌を歌っていたな…アレガデネブアルタイルベガ!というのが、僕と<物語>シリーズの唯一の接点である。
少し遠出にはなるけれど、出かけてみるのもおもしろい。そうだ、行ってみよう。
財布を持って家を出る。もちろんスマホも持っていく。自転車に乗って駅へと向かった。そして隣町の駅まで行く電車に乗ったところで、メールが来たことを知らされた。どうしてこんなタイミングよくメールが届くのだろうと不思議に思いながらスマホを見ると、差出人はなんと羽川翼であった。
とりあえず家の中にいたままではスマホを食べる流れにはならない気がしたので、家の外に出してみた。
うん「羽川翼」って完全に物語シリーズだよね。名前は聞いたことある、というか、TwitterのTLに流れてきたことあるわ。
『神原さん、こんにちは』という件名をタップする。するとそこには、『明後日の日曜日って空いてるかな?』という言葉があった。明後日か……手帳を確認するまでもない。何しろ予定がないのである。
『大丈夫です。暇しています』送信した。
一体なにをしようというのだろう。人の予定を聞くときには、なんの誘いなのかを明記せよとの法律が必要なんじゃないか。すぐに返信が来た。早いな……
『じゃあさ、一緒に勉強しない?』
勉強……だと? なんだそりゃ。僕は高校生としての勉強などとうの昔に放棄している人間だし(授業中に居眠りばかりしていたらいつの間にか成績は下の下にまで落ち込んでいた)、そもそも学年が違うじゃないか…
前にも思ったけど、AIのべりすと、ライトノベル好きじゃないか???あと、完全に神原駿河が男になってしまっている。二次創作をするにしてもちょっとレベルが高い方面にがんばりすぎじゃない???あと、羽川翼はなにを考えているの???
そんなことを考えていると、電車は隣駅に着いた。待ってろひょっとこお面。僕が退治してくれる! そう決意しながら、隣の駅のホームに降り立つと、再び羽川のメールが届いた。今度は動画つきだった。再生すると、羽川が映っていた。制服姿の羽川は机に向かって座っているようだ。その正面にはノートパソコンがある。それを操作しつつ言葉を送ってくる。
半ば強引に展開を進めてしまおうということで、ひょっとこお面が出没する隣駅まで話を進めた。それでも羽川翼は追ってくる。
『ごめんねー神原さん。ちょっと私の都合で急に誘っちゃったんだけど、私の家で勉強会なんてどうかなと思ってさ。ほら、うち、両親が共働きでしょ。私が留守番してることが多いんだけど、妹が受験生で、一人で家に残すのも心配だから、ちょくちょく様子を見に帰ってきているんだよね。それで、よかったら神原さんにも来てもらおうと思って。妹の面倒とか見てもらえると助かるし。どうせやることもないんでしょう?』
うっ……確かにその通りだが、なんだこの屈辱感は。まるで僕が小学生の子供みたいではないか…
この辺り、僕が物語シリーズの知識が薄いから原作準拠の設定なのかどうか知らないんだけど、どうなんです?ニコニコ大百科を読んだ感じでは違うと思うんだけど、そう考えるとなんかまた二次創作度合いというか、レベルが変な方向に上がってしまった感じが…
ちなみにもう当初の「スマホ食べる」うんぬんかんぬんの話は諦めています。
スマホの通知を切る。これ以上構っている暇はない。改札を出て奇妙なひょっとこお面のことを考える。一体誰がそんなことを。理由がわからない。ひょっとこお面の怪人は実在するのか。それともただの噂話に過ぎないのか。本当に怪人がいるのなら、是非会ってみたいものだ。
動画まで送ってもらって悪いんだけど、羽川さんには一旦ご退場いただく。さあ、ひょっとこだ。
駅前を歩いてみる。幼い頃に一度だけ来たことがあるが、随分と様変わりしてしまったようで、どこがどの店だったのかも思い出せない有様だった。
まあ、とりあえずは羽川の家に行こう。あの辺だったはず…… しかし、歩いているうちにだんだん不安になってきてしまった。果たして僕は無事に羽川の家に着くことができるのだろうか
あー、ダメだった。神原君、羽川さんの家に行くことにしちゃった。スマホの通知切ったのに。
「ここだ」なんとか迷わずに済んだ。しかし、見れば見るほど変わった家だと思う。二階建ての家なのだが、一階と二階が一体化していて、屋根裏部屋があるらしい。「まあいいや」呼び鈴を押した。
あっさりと着いちゃった。
ピンポーンという音が聞こえる。返事がないのでもう一度押してみたが、やはり反応がなかった。あれ、おかしいな。出かけているのかな? それはないだろうと思い直す。ではまさか、僕の来訪を知って無視を決め込んでいるのか!?
なんというかね、ノリがしんどいんだよね。僕が中学から高校生くらいの頃に流行ってた二次創作なんですよこれ。
僕はスマホを取り出し、羽川に電話をかける。
「もしもし?」
「あ、神原だけど。今、どこにいるんだ?」
「うん、まだ帰っていないけど。でも、どうしてわかったの?」
「いや、だって、お前の家に来たんだぞ? なのに出ないから、どこかに出かけているのかなと思っただけだ。で、どこだよ」
「え、ああ、ごめんごめん。そっか、そういうことね。すぐ戻るよ。玄関の鍵、開いているから入ってきていいわよ」
「いらないお世話かもしれないけれど、鍵をかけないと不用心じゃないのか?」
「大丈夫。開けてあるのは表のドアだけ。家の中までは入ってこないと思うな。それに、私には通用しないもん。ねえ、それより、どうして神原さん、私の家を知っているのかな?」
「阿良々木に聞いたんだよ」
そう言いながら僕は羽川家の扉を開けた。
靴を脱いで上がり込むことにする。スリッパはなかったようなので、素足のまま廊下へ踏み出す。
羽川、とんでもねえやつだな。申し訳程度にスマホを取り出したんだけど、まったく食べる気配はないし。そりゃそうだけど。そして主人公はもしかしたら石田純一なのかもしれない。なんで裸足だ。
その時強い空腹を感じた。昼食を食べていないので当然である。
腕時計を見ると午後一時前。朝ご飯を食べたきりなので、もうお昼時だった。
「あら、神原さん。こんにちは。よく来てくれたね」
階段の方から声が聞こえてきた。そちらを向くと、パジャマ姿の女の子がいた。中学生くらいに見える。
髪の色は淡い栗色で、長い髪をポニーテールにしている。顔立ちはかなり整っており、目鼻立ちがくっきりとしている。
「おお、君は確か、羽川の妹の……」
「忍野メメです。お姉ちゃんがいつもお世話になっています」
ぺこりとお辞儀をしながらメメと名乗った少女は言った。礼儀正しい子だ。
一縷の望みをかけてスマホを食べるように仕向けたんだけど、物語は止まらない。「忍野メメ」という新しい名前が出てきたけれど、このキャラクターは元々は30代の男らしい。息をするように設定が改変されていく。いいのかこれ。名字が違うことはこの際気にしてはいけません。
「メメちゃん、スマホを食べてみないかい?」僕はポケットからスマートフォンを取り出す。
すると、彼女は目を丸くした。
「うーん……残念だけど、遠慮しときます。ごめんなさい」
「そうなのか。じゃあ、羽川は今どこだ?」
「お姉ちゃんなら、多分、自分の部屋にいます。案内しますよ。ついてきて下さい」
突然変質者のような呼びかけをしてみたけれど、華麗に断られてしまった。もう僕にはどうすることもできない。もうだめだ。完結と言うことで…
本当はもう少し先までAIと一緒に考えたのだけど、これ以上はもうただの二次創作になってしまうので割愛させていただく。水そうめん
あ、そういえばAIのべりすとのクラファンに参加しました。これからもがんばってほしい!