月本にも佐久間にもなれないけど、『ピンポン』はおもしろかった

Netflixで公開期日が5/31までになっていたので、急いでアニメ版の『ピンポン』を視聴した。
もう10年以上前に実写版映画の方はテレビで見たと思うのだけど、ほとんど初見と言っても過言でないくらいの時が流れていた。
どれくらい忘れていたかというと、主人公の「ペコ」こと星野裕を演じた俳優が阿部サダヲだと思っていた。改めて調べてみたら窪塚洋介だったらしい。似ているかと言われるとまったく似ていないので、いかに記憶が曖昧であったか。


正直言って、自分の人生に卓球との接点はほとんど無い。
中学1年生の時の友人が卓球部に所属していたな…というおぼろげな記憶と、通勤経路の途中に卓球をメインにしたスポーツ用品店があるくらいだ。
そんな自分がなぜ『ピンポン』に引き込まれて一気に見たかというと、「スマイル」こと月本誠と、海王学園レギュラー佐久間学の一戦が脳裏に焼き付いたからだと思っている。

あらすじや物語の解説はWikipediaがやけに詳しかったのでそちらに譲るのだけど、月本誠はこの物語の中で主人公のペコに続いて2番目に卓球の才能を持っている。対する佐久間学は凄まじい卓球愛から努力を続け、名門である「海王学園」のレギュラーにまで上り詰めた男なのだ。
このふたりはペコと同じ卓球道場の出身で、幼い頃からの友人関係である。このふたりの間で繰り広げられる一戦は作品の中でかなり大きなウエイトを占める。

人並み外れた努力で名門校のレギュラーとなった佐久間学が、スマイルの圧倒的な才能の前に敗れ去り、そのまま卓球から遠ざかっていく。
そんな一戦をスマートフォンの画面で見ながらふと思う、あれ、自分はどっちにもなれないのではないか。
なんらかの事柄に圧倒的な才能を見せつけたこともなければ、偏執的なまでの努力でなにかに食らい付いた事ってあっただろうか…

このアニメに登場する高校生は、才能があり努力をしていて、だけどそれを上回るような才能を持った選手が、さらに上の努力をしていたりするので、もうなんと表現したものか、目がくらんでしまうのだ。

そんな感じで27歳が自分の人生に自問自答してしまうくらいに引き込まれてしまう『ピンポン』。
今回見たアニメ版に関してはNetflixでの配信は間もなく終わるとの表示が出ているが、実写版は特に期限もないようなので一度見てみると良いんじゃないでしょうか。主人公を演じているのは阿部サダヲではありません。

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