あんまりスポーツ好きではない僕からすると、オリンピックシーズンになると見たこともない競技が次々と取り上げられるのがなかなか興味深い。
夏季オリンピックであればその筆頭は競歩である。自分の出身大学が出場している駅伝ですら熱く観戦することが出来ないのだけど、競歩に関してはボンヤリと見てしまう。
なんだよ、そんなに急ぐなら走れよ!という勢いで歩いている大人達。しかも全員いたって真面目。走ってないかを確認する審判までいる。しかも今調べたら審判6-9人もいるんだって。歩いているのを見ているだけなのに野球より審判多いじゃないか。
そしてニュースで頻繁に流れている「パシュート」なる競技もなかなか謎である。
ルールとしては簡単に言えば「スピードスケートチーム戦」といったところで、チームで同時に滑り始めて最後にゴールした人のタイムが記録となるらしい。
なぜわざわざチーム戦なのかといえば、交互に先頭を滑ることによって空気抵抗で体力を消耗することを防いでいるんだそうな。
そんなパシュート。世間的には金メダルに沸いているけれど、冷静に見ると3人の大人が全身タイツを着込んで、真面目な顔をして一糸乱れぬ動きで氷の上を高速で移動しているのだ。それはちょっと、ビジュアル的におもしろすぎるじゃないか。
そんなビジュアルの競技が面白くないわけがないのである。明らかに異質としか言いようがない。おふざけのようなビジュアルでも、まったくふざけていないのが面白い。
そもそもみんな、パシュートを何の疑いもなく受け入れすぎだと思う。もうちょっと抵抗感を持っていた方がいいぞ。これが平和ボケというやつだろうか?
いや、ここまで来ると、もはや「スケート」自体が面白い。氷の上を滑ってるんだもん。それだけでちょっと面白いのにその上でものすごいスピードを出したり、ジャンプしたり回転してみたり。
画面に映し出される奇妙な光景に、みんなもっと疑問を持った方がいいんじゃないかとすら思う。
このまま考えていると、たぶん短距離走とかも面白くなってきてしまうのでこれくらいで止めておく。
ちなみにカーリングについてはいろいろと異質すぎて頭が着いてこないのでここでは触れないこととする。
オリンピックの正しい見方って、きっとこういうことなんじゃないかなと思う。たぶん違うけど。