反対方向の電車に乗りたい

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電車に乗って通勤している。神奈川の大動脈である小田急線ユーザーで、毎日のように新宿方面の電車に乗って通勤している。

小田急線沿線の住民、特に相模川以西の人々は、かなりの割合で住所地よりも新宿寄りの高校・大学へと進学する。そんな気がする。完全な偏見だけど、かなり多くの人に同意してもらえると思う。神奈川の西側の人々は、東京方面に憧れがちなのだ。
自分の中学校の同級生の中で、小田原方面に通学していたのは高校だと20%、大学まで行くと10%を切ってたんじゃないだろうか。

自分はそんなトレンドに反して高校・大学と住んでいるところよりも小田原方面に進学した。就職して始めて、毎日のように新宿方面に向かう電車に乗る生活になったのだ。

仕事に行くのがかなり憂鬱になっている今、駅につく度に「小田原方面の電車に乗ったらどうなるんだろう」という衝動に駆られている。
少し調べてみたら、テレビ東京で「会社を1日休んで反対方向の電車に乗ってみる」という番組をやっていたらしい。さすがテレ東だ。

自分は「ちょっと休みまーす」で休むことはかなり難しい勤務形態なので、唐突に仕事に行かなければおそらく大変なことになる。
新人がひとりバックレただけで大変なことになるというのも、危機管理としてどうなのかとは思うのだけど。

最寄り駅に着くと、どうしても小田原行きのホームに向かいたくなる。新宿方面の電車に乗らないで、仕事をほっぽり出して、小田原行きの電車に乗って、自分が昔よく行っていた博物館や、箱根の温泉へ行くのだ。なんとも楽しそうな話じゃないか。
いや、箱根まで行かなくてもいい。なんだかんだ楽しかった高校・大学時代に乗っていた方向の電車に乗ったら、なんだか現状が好転するような気がするのだ。

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