これからの季節、パソコンの操作に少し慣れている…と言うことが周囲に判明すると「年賀状を作るの手伝ってよ!」なんて言われがちだ。その依頼はその実「手伝い」ではなく「印刷まで全部やって。それで気に入らないところは訂正するから直して。もちろん無料で」の言い換えだったりするのだけど、これを断るのはなかなか難しかったりする。
さらに「ミッキー入れてよ」なんて言われたりして泡を吹きたくなるような人も多いのではないだろうか。だったら素材集を買ってくれよ…と言うと「え、検索すれば出てくるじゃん」なんて言われて卒倒する。そんな季節だ。
Twitterでよく見る「デザイナーを憤死させる案件」みたいなものが、身を持って実感できる季節である。
さて、そんな死の季節に強い味方が現れた。「ねんがや」である。
スポンサーリンク
勘のいい人は、ひらがなで「や」で終わると言うことは…と気がつくかもしれない。「ねんがや」というのは例の「いらすとや」の年賀状テンプレートに特化したサイトなのだ。
たとえばこんなテンプレートが配布されている(外枠は筆者が追加)。
来年、2017年は酉年なのでそれに準じたデザインである。顔の部分が透過されているので、ここに写真をはめ込めんで、文字を上から足せば年賀状一丁上がり。
ちなみにここにはめ込んだ写真もフリー素材だ。
素材さえあれば組み合わせるだけ、ほぼ数分で完成である。
他にもこんなテンプレートもある(外枠は筆者が追加)。
ちょっと旅行先で撮ったような写真をはめ込めばだいぶそれっぽいものができるだろう。
他にも年賀状っぽいイラストがいくつか公開されている他、筆文字や寒中見舞い、喪中はがきにも対応しているという充実ぶり。
絵のタッチ的に「いらすとや」で公開されているイラストとも親和性が高い。
「ねんがや」を利用することで年賀状作りの負担をかなり減らすことができるはずだ。
使いやすい素材が多く、権利関係をほぼ気にせずに使えて、クオリティーは高い、そして無料。「ねんがや」は年賀状素材サイトの定番になっていくと思われる。
さあ、年末の忙しい時期に駆け込み依頼が来たら、「ねんがや」のテンプレートを選びつつ、できる限りもったいつけて恩を売ろう!
イラストは「いらすとや」さんからお借りしました。
人物写真は「ぱくたそ」さんからお借りしました。