Nothing Phone (1)から他のスマホに乗り換える時に強く思った、「FeliCaを搭載してくれたら、絶対にNothingのスマホに戻るぞ…」という決意は、Nothing Phone (2a)にて結実したのだけど、Phone (2a)発売の直前に違うスマホを購入してしまっていたので、さすがにちょっと引っ込めざるを得なかった。
しかし、このタイミングでPhone (2a)に「Special Edition」なるバージョンが登場してしまった。しかも先行販売をやるというじゃないですか。
というわけで、行きました。そして買いました。
結論から言えば、Phone (2a)はかなりオススメできるスマホで、スマートフォンをよっぽど特殊な使い方をしないのであれば最高の選択肢のひとつだと思う。
他とは絶対に被らないデザイン
Phone (1)の時からそうだけど、Nothingのスマホは本当に驚くようなデザインを見せつけてくる。
内部のパーツをチラ見せし、LEDライトで光って通知する…ガジェット好きならば絶対にワクワクしてしまうような仕掛けをたくさん用意してくる。
Phone (1)とPhone (2)に関しては白と黒の2色展開、Phone (2a)にしても最初は白黒の展開だったところに、今回のSpecial Editionである。赤・青・黄の3色が差し色として各所に配置されている。
Nothingというメーカーを定義づけるもののひとつに「透明性」があるのだけど、物事をシンプルに考え、美しい形にするということを表しているらしい。なるほど3原色である。
で、この3色が悪目立ちをしているかというと、決してそんなことはないのがNothingのなせる技だ。悪目立ちはしないけど、よく見ると個性が前面に押し出されている。
性能としては必要最低限を越えている
Phone (2a)は55,800円という、いわゆるミドルレンジのど真ん中の価格。
CPU | MediaTek Dimensity 7200 Pro |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB |
バッテリー | 5000mAh |
メインカメラ・広角カメラ | 5000万画素 |
その他のスペックに関しても、「ミドルレンジの結構いい方」といった感触だ。
しかし、ミドルレンジど真ん中のスペックでも、ベゼル幅が上下左右で均一というデザインだったり、Nothing OSの使いやすさだったり、そういった細やかな部分でのチューニングが効いている。
ハイスペックスマホを持っている時とそこまで大差ない使用感だ。
それこそ、3Dゲームをゴリゴリにやる人はちょっとプロセッサーが物足りないとは思う。動画撮影時に4Kは30fpsのみ、手ブレ補正を有効にすると1080pの30fpsに制限される…というのは、動画撮影をスマホのメイン用途とする人には厳しい性能かもしれない。
でも、だいたいの人にはこれくらいの性能があれば問題ないんじゃないかな。Pokemon GOくらいならなんの違和感もなく動きますよ。
それよりなにより、FeliCaを搭載しているのが嬉しい。巨大海外メーカーのスマホでさえFeliCaを搭載してくれていないことがままあるなか、日本のユーザーのニーズにしっかり応えてくれているのは、本当にありがたい限りだ。
ちなみにマイナポータルなんかもちゃんと対応している。隙がないなあ。
ちなみに楽天モバイルでの運用をしているのだけど、SIMカードを差し込むだけで使用可能になった。通信も安定している。
eSIMには対応していないのが玉に瑕かも。
みんな同じがイヤなあなたにNothing
いきなり過激なことを書くけれど、僕がiPhoneを使うことはおそらくないだろう。
これはなにもiPhoneが嫌い、iOSが嫌い!とかそういうことを言いたいのではなくて、日本に限っていえば50%を超える人が単一のブランドを使っている…というのに本能的な拒否感があるのだ。
もちろん世界的にいえば70%くらいがAndroidユーザーらしいけど、その中には一応の多様性がある。ところがiOSデバイスに関しては一社提供。
スマートフォン人口が60億人くらいと言われているから、20億人くらいが同じ会社の製品を使っているわけである。
それだけの人に愛されるプロダクトである…というのはもちろんなんだけど、それでも20億人はちょっと多すぎる。インドの人口より多いじゃん。
そんな現状へのささやかな抵抗が、Nothingなのかもしれない。
手軽な値段、ちょうどいい性能、そしてかっこいいデザイン。Nothing Phone (2a)を買っておけば間違いない!と思うのですよ。