趣味が多様化して音楽が売れなくなってる!なんてことを申しますが、ただ単にYouTubeとかに違法アップロードされてるものをストリーミングで聞いてる層が増えただけじゃないかと思います。
そんな中で世間的に「売れている音楽」というか「売れているCD」というのがオリコンから発表されているわけです。
で、シングルとアルバムの1位から100位で自分が購入したものを探してみたのです。ほとんど知らないようなアートワークをスクロールしていくと…
1枚もなかった!売れ線の音楽なんて聞かねえよ!…なんてことはなく、アルバムで2枚買ってます。7位の福山雅治「HUMAN」と93位のゲスノ極み乙女。「魅力がすごいよ」の2枚!シングルはなかったですけど。
売れ線の曲なんてどうのこうのなんて言うのはものすごくダサいと思うし、音楽性がどうのこうのなんてほどの素養もないし、握手券がどうのこうの言うのも今更感がすごい。
ただ、俗に言う「捨て曲」については思うところありまして。「捨て曲」というと「駄作」とかいう感じですけど、またそれとは少し違う複雑な気持ちがあるのです。
完全なる主観と偏見として「どれぐらいのスパンでアルバムを出す契約してるんだろうなあ」という人の「アルバムとしての体裁を整えるための頭数要員の曲がある」と思うわけです。
それが一概に悪いというわけではなくて、その力の抜けた感じが意外な名曲を生んだりするでしょうし、それが好きという人もいたりして、なんとなくバランスは取れてると思うんですけどね。
でも、締め切りとかにはあまり縛られてない、とにかく作り込まれたアルバムってやっぱり素晴らしいなと思うのです。アルバム全体の統一感だったり、流れがしっかりと出来ているのはやはり「捨て曲のないアルバム」だったりするのです。
というわけで「オリコンにはあんまり出てこなさそうだけど、僕がいいなと思うアルバム(ギタリスト編)」を紹介してみようかと。
Now Printing…
SUPER LIGHTというアーティストの「Now Printing…」というアルバム。
コナン好きにはだいぶお馴染みのGARNET CROWが2013年に解散したのは記憶に新しいですが、その後のメンバーの活動ってどうなってるんだろうと思って調べてみたところ、ギターの岡本仁志さんがSUPER LIGHT名義でCDを出していることがわかりました(2010年発売だからGARNET CROW解散前だけど)。
このアルバムですが、さすがにGARNET CROWのギター担当という感じの、複雑な音がするけど聞きやすい!という曲が揃ってます。
さらにギター担当とは思えないぐらいの聞きやすい声も魅力ですね。音域が広い!とかそういう感じではないですが、安定感があります。
GARNET CROWのライブでも演奏されたことがある、1曲目の「Lose My Breath」で持って行かれること間違いなしですよ。
2nd ALBUM
続いては今剛の「2nd ALBUM」です。本当に2枚目のアルバムなんだけどタイトルすごいな。
福山雅治好きの人には結構知られてる今剛さん、最近のライブで長髪をかき乱しながらギターを弾いている、ぱっと見仙人みたいな人を見かけたらその人はほぼ間違いなく今剛さんです。
Wikipediaによれば、ライブ・レコーディングでギタリストを務めたことがあるアーティストには、井上陽水、宇多田ヒカル、さだまさし、中島みゆき、矢沢永吉などなどそうそうたるメンバーが。
実際の演奏はこんな感じです。
そんな仙人ギタリストの今剛さんのアルバム。ギターについてよく知らない僕でも「これはすさまじい演奏をしているのだな」と明らかにわかる、そんなアルバムです。
日本でも指折りのギタリストが作り込んだ曲が次から次へと。すごく贅沢なアルバムです。
- アーティスト: 今剛,Mark Cass,Hiroko Kasahara,Akira Terao
- 出版社/メーカー: A&A
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: CD
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最初のアルバムの「Studio Cat」もかっこいいサウンド満載です。アートワークは…本人?ネット上に高解像度のアートワークが出てないのではっきりはしないのですが、今のイメージと違う…?1980年のアルバムなのでさもありなん…?
というわけで、僕がオススメする「ギタリストの捨て曲なしアルバム」でした。ギターサウンド好きな人は必聴ですよ。