都電という名前はわりとよく知られている気がするのだけど、そういえば乗ったことがなかった。というわけで1日乗車券制度を使って沿線を散策してみた。1日乗車券は400円。都電は乗った距離ではなく一度乗るごとに170円(ICだと165円)という定額制なので、3回乗り降りすれば元が取れることになる。コスパはかなりよい。
高田馬場駅から神田川に沿って歩く。決行した4月9日は神田川沿いで行われた「早稲田さくら祭り」の終了後すぐだったらしく、まだ桜もばっちり咲いていた。
ちなみに今回はXF 56mm F1.2 R APDという癖の強いレンズ一本で写真を撮ってみた。ボケ味の美しさと等価交換でAF性能などの使いやすさを犠牲にしていく、そんなレンズである。
早稲田駅から一気に反対側の端の三ノ輪駅へと移動。実は都電荒川線は路線距離12kmくらいなので、最初から最後まで乗ってもそこまで遠くに来た…ということでもなかったりする。
ジョイフル三ノ輪はいい感じにノスタルジックな商店街であった。クラシッククロームとかで撮ったらよかったかもしれない。
荒川自然公園には謎のオブジェが大量に飾られていた。僕の感受性ではオブジェに添えられた解説を読まないとその作品の意図を読み解くことはできなかったけれど…
飛鳥山公園は桜の名所ということもあり、なかなかの賑わい。たぶん紅葉の時期もきれいだと思う。
お年寄りの原宿こと巣鴨。本家原宿に比べてだいぶ人口密度が抑えめなので人酔いしやすい自分にも優しい商店街だった。
さらにブラック・ジャックのエピソードで読んで若干気になっていた鬼子母神。
さらに面影橋の近くにはあの名作映画「時をかける少女」の細田守アニメ版に登場する交差点や坂があったりするので要チェックである。(PP78+X3 東京、東京都)←Googleマップでこれで検索するとドンピシャの場所が表示される。
そんなわけで、都電荒川線を1日楽しんでみた。400円しかかからない、停留所の間隔が狭いので、ちょっと歩いてみてもそんなに疲れるわけでもない。東京の下町の空気感を楽しむことができる…などなど、結構楽しい過ごし方である。