憧れのカメラを買ってしまった。富士フイルムのX-T20である。自分史上初のミラーレスカメラだ。
自分のお金で最初に買ったカメラが富士フイルムのXF-1で、その後SIGMAのDP1 Merrilへ。Foveonセンサーの凄まじさを体感しつつ、サブとして富士フイルムXQ2を使っていた。この度メイン機も富士フイルムに出戻りだ。
ミラーレス一眼を買うとなると、メーカーの選択が重要になる。レンズのバリエーションはどうしてもメーカーによって越えられない壁があるからだ。
レンズのバリエーションが豊富なのはどうしたってCanonとNikonだ。ここで富士フイルムを選択すれば、レンズはXマウントの中でやりくりをすることになる。SIGMAとタムロンとはおさらばだ。Xマウントのレンズを出しているのはカールツァイスくらい。
まあ、どうせカメラマンになるわけでもないし、レンズが豊富であることにそこまでの必要性はなかったのだ。そのうち望遠レンズとマクロレンズ買えばいいや。
それよりも色ですよ。フィルムシミュレーションですよ。富士フイルムのフィルムメーカーとしてのこだわり、JPEGで撮ったときの色合いが特徴的なのがいいじゃないですか。
代表的なものをピックアップすれば、スタンダードな「Provia」、柔らかめの「Astia」、記憶色の「Velvia」、ポートレートの「ProNeg Hi」と「ProNeg Std」、彩度を落とし硬調の「Classic」…カラーだけでも6種類くらいの設定がある。正直これを使いこなせる気がしないのだけど、これをJPEG一発撮りで自分の思う色の写真が撮れたらいいなーと思うのです。
「インスタ映え」なる言葉が流行って「とりあえずフィルターかけときゃいいんでしょ」みたいなのが好かんので、がんばってそこに反抗していきたい。SNOWの自撮りなんて論外なんだよ!
…と思っているかどうかは別にして、やっぱりちゃんとしたカメラで写真を撮るというのは楽しいものであります。ちょっと外に出てみようかという気にしてくれるのは、たぶん精神衛生的にも悪くないと思うし。
しかしまあ、この記事を書くために富士フイルムのサイトにあるフィルムシミュレーションの解説文を読んだのだけど、これがなかなかすごい。こういう文章も書けるようになってみたいものですよ。
まずFUJIFILMのカメラにおいて色再現、特にFilm Simulationというのは、色再現の”傾向”ではない、色再現の”世界”と言ったほうが正しい。単なるVividな”傾向”の色ではない、単なる”Soft”な傾向の色ではないのだ。”Velvia”という色再現の世界、”ASTIA”という色再現の世界なのだ。
Film Simulationの世界#1 | Xストーリー | FUJIFILM X