自分が7歳だった頃ってどんなんだったっけ

おとなはだれもはじめはどもだった

北海道の小学生置き去り事件、行方不明となっていた小学二年生(7歳)は自衛隊の演習場でサバイバルしていた…ということで、一応の解決をみた。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160603/k10010544801000.html

この件については「しつけか虐待か」とかそういうお話が活発にされている。僕はあんなのしつけじゃないと思う。しつけのつもりだったとしたら、あまりにも子どもの気持ちをわかっていない。あの年代の小学生男子は「ちょっとサバイバルしてみよう」とか思っちゃうだろう…
なんてことを中途半端に口を出してもヤケドするだろうから、そんなことはおくびにも出さず、自分が7歳だった頃のことを思い出して、彼の行動について考えてみようと思う。

7歳にとって4kmというのはどういう距離なのか

行方不明となった場所から北におよそ4キロ離れた隣の鹿部町にある自衛隊の駒ヶ岳演習場で、自衛隊員が男の子を発見しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160603/k10010544801000.html

直線距離で4km、ある程度年を取った今でこそ「徒歩圏内だな」と思う。だいたい1時間弱、45分くらいで歩ききれる距離だ。
でも、道なりに進んだらそれ以上の距離だろうし、山道ということを考えれば額面以上の大変さがあるだろう。それは小学校二年生にとってはどんな距離だったのだろう。

決して額面通りの距離ではない

最初は「さあ、冒険だ」くらいのことを思ったかもしれないが、7歳がひとりで歩くというのは結構なことである。

7歳のひとりでの行動範囲なんてたかがしれている。
だいたいの行動は小学校に行って、友達の家に行って…くらいのものだ。お金だって持っていないだろうから、考えられる最高速度の乗り物は自転車である。がんばって隣町が限界だろう。小学二年生にとって、隣町より遠くというのはほとんど未知の世界である。

これを大人にあてはめるとどうなるのか。二年生の隣町というのはだいたい海外旅行くらいと似たようなイメージなんじゃないかと思う。
しかも小学二年生の情報入手能力では、隣町より遠くの情報はほとんど入ってこない。大人がアメリカやイギリスなどの海外旅行の定番の国に行くよりも大変だろう。ほとんど知らない国に置き去りにされるのと同じだ。しかも山道。

小学二年生が山道に置き去りにされるのは、大人でいえば「ひとりで海外旅行inキルギス」くらいのインパクトだと思う。しかも今出発!といわれるようなものだ。ちょっと酷すぎる。

スポンサーリンク

九九だってまだ全部習っていない

自分の小学二年生といえば、雨が降った後のぐっちゃぐちゃのグラウンドコンディションの中友達と走り回り、ヘッドスライディングの要領ですっころび全身泥だらけに…
いや、自分はもっと大人だったという人もいるかもしれないけど、小学二年生ってだいたいそんな感じだと思う。

育児やしつけというのは大変だと思う、イライラすることも多々あると思う、でも、それでも守らなきゃいけないところはあるんだろうし、自分が子供の頃にそういうことをされたらどう思うか…という視点が必要なんじゃないだろうか。

とりあえず無事で本当によかった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です