気がついたらこのブログが「Nothing製品を買ったら更新する」みたいになっている。どうなんだそれは。
はい、購入してしまいましたよ、Nothing Ear (open)を。
今回はNothing Earシリーズ初のオープン型イヤホンと言うことで、外の音を聞きながら音楽も楽しめる…というタイプのイヤホン。
カール・ペイが「片耳にイヤホンを付ける人は結構いるけど、これなら両耳付けても平気だよ」という話をしているのだけど、まさにその通りで、これめっちゃいいです。
いいところ
オープン型とは思えない良音質
最近だとSONYあたりも参入してきたオープン型イヤホン。自分はShockz(正確には骨伝導だけど)とambieあたりぐらいしか実際には使っていないのだけど、オープン型でこんなに音質いいんだ!というのが最大の驚きである。
もちろんカナル型の方が音質がいいのはもちろんのこととして、ポッドキャストだったりYouTubeの動画で人がしゃべっているシーンなんかは本当にこれで十分!というくらいにはちゃんと聞こえる。
音楽に関しても低音がしっかり聞こえて、それでいて高音域にも変な歪みがない。素直な音色を楽しめる。
それでいて不思議なのが、本当に音漏れしないんですよね。
Shockzだと音量を上げていくと、室内だと聞こえるくらいの微妙に気になる音漏れが発生してしまう。しかしEar (open)だとスマートフォンの音量を最大近くまで上げないと外に聞こえるレベルの音漏れが発生しない。不思議。
どうやら指向性がめちゃくちゃ高いスピーカーを使用しているのと、外に向けて逆位相の音を出すことで外向けにノイキャンをしているらしい。
装着感最高
そしてビックリしたのが装着感の良さである。着けてる感覚がまったくない!イヤホンの存在をほとんど忘れてしまうような自然すぎる装着感。
耳掛け式で装着も簡単、軽量だからなにも着けていないのにもかかわらず、音楽が聞こえてくるような感覚で使用できる。
あまりにも快適で職場で外し忘れそうになるのが玉に瑕といったところだろうか。
バッテリー持ちがかなりよい
自分の使用状況だと、1時間使って10%ちょっとしかバッテリーを食わないので、本当に1日中付けていても問題ない。公式発表だとケースと合わせて30時間使用可能。旅行中でも充電いらずかも。
もちろんUSB-Cで充電できるので、専用のケーブルなどは必要なし。素晴らしい。
気になるところ
自転車乗る時は使えないかも
これまで使っていたShockzのヘッドセットは、完全に耳が空いている形だったので周囲への「聞こえてますよ」アピールができたんだけど、Ear (open)だと外の音を聞いていますよアピールはかなり弱いかもしれない。
外の音はちゃんと聞こえているんだけど、さすがに自転車に乗る時とかはやめておいた方が無難かもしれない。聞こえているけれど端から見るとイヤホンしているように見えてしまうかも。
ケースが大きい
これは耳掛け式のイヤホンの宿命な気がするんだけど、ケースはめっちゃデカいです。よく言えば存在感抜群。
ただ、フットプリントは大きいものの、ケース自体がかなり薄い。ポケットにはすっと入るので持ち運びに難儀するという感じはない。
ズボンのポケットに入れてへし折らないようにする必要はあるかな。
結論:これは育てるべきカテゴリだ
僕はNothingが好きなので特にそうなのだけど、この「オープン型イヤホン」というのは育っていくべきカテゴリの技術だと思っている。
一億総イヤホン時代になってそれは結構なことだと思うのだけど、イヤホンを付けたままボンヤリ歩いていて邪魔な人って1日に何人も見かけるじゃないですか。そういう人に「オープン型イヤホン」が届く未来が訪れるべきだと僕は思う。
技術が育つにはそう、消費者の支持が必要なのだ。未来あるカテゴリだし、Ear (open)は現時点で素晴らしい製品だ。買いましょう。