職場の異動が発生してしまい、数週間後から丘の上まで通勤しなくてはならなくなった。
国土地理院の地図を参照するに、どうやら50mくらいの標高差がある。これまで普通のシティサイクルを使用してきたのだけど、さすがに電動アシスト自転車じゃないと無理。ということで、自転車を乗り換えることに相成った。
あまり興味がなかったのでよく知らない世界だったのだけど、電動アシスト自転車といってもいろいろなテイストのものが存在している。
いかにも電動アシストです!みたいなテイストの自転車から、ちょっとスポーティーな雰囲気を持ったもの。折りたたみ…機能はまあいらないか。
金額と相談しつつ、7段変速くらいのものを…と思ったら、型落ちになっていたものが安くなっていた。この際型落ちでも一向に構わない。最新モデルだからって、スピードが2倍出るようになるわけでもない。
それでも、もろもろ含めて15万円也。
さて、数回乗ってみての感想、さすがに電動アシスト。衝撃的に楽である。充電が続く限りはどこまでも走って行けるんじゃないかと、わりと心からそう思う。お財布にはだいぶダメージを喰らったけど、まあとりあえず分割払いにしたしなんとかなるだろう…
しかしまあ、これだけ走れるんだったら通勤だけに使うのはもったいないというものだろう。いっそのことこれを使ってあちこち行ってみるのも一興かもしれない。
幸いにもなぜか家にスマホホルダーが転がっていたので、スマホをナビ代わりにして、大抵のところまで走って行けるだろう。この年になって自転車を趣味にしてやろうか…
そんなことを考えながら、今後の異動先の下見をしてみた。坂道がなんぼのもんじゃい!と思って登ってみたものの、想像を絶する勾配。
ちょっとした坂道を登る時とはわけが違う。後ろにひっくり返りそうな錯覚をしてしまう。アシストがなければ絶対に自転車で登ろうとは思わない。なんでこんなことに。
なんとか登り切ったら、充電が3%減っていた。水平距離でいえば、たぶん200mくらいである。これまでの通勤経路では4km程走って5%くらいの減りだったのに…
帰ってきてからGoogleマップで調べたら、坂に固有の名前がついていた。名所じゃん。
突如として始まることになった自転車ライフは、今後一体どうなってしまうのか。全くの予断を許さないと言えよう。というかそんなところに異動させないでくれ…