公園を見つけたら「あそぶときのおやくそく」の看板を眺めてみて欲しい。だいたいの公園でキャッチボールを含めたボール遊びが禁止になっている。
プロ野球選手会が野球振興の一環として「キャッチボールプロジェクト」などを行っているものの、キャッチボールに対する風当たりが強い現状がある。
そんな中でプロ野球選手会が監修した「ゆうボール」というものが発売されている。キャッチコピーが「キャッチボール専用球」だ。
公式サイトによれば、ゆうボールというのは「硬式ボールと同じデザインで安全。縫い目もありながら、当たってもケガをしないボール」である。
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目次
- 実際に使ってみたキャッチボールをするとき多くの人は軟式ボールを使うと思うのだけど、軟式とはいえ結構固い・重い。対するゆうボールは軟式のB球と同じ直径70mmなのだが、重さは100g程度とC球よりも軽い*1。しかし、しっかりとした縫い目があるので、力一杯投げてもすっぽ抜ける感じはほとんどない。むしろ軟式球よりも指にしっかりと引っかかって、きれいな回転のボールを投げられる感覚がある。そして「柔らかい」というのがゆうボールのもう一つの特徴である。柔らかいボールというとゴムボールなんかを思い起こす人のではないかと思うのだけど、握ってみたときにしっかりとした感触がある。思いっきり潰せばへこむ感じはあるけれど、普通に投げる分にはなんの問題もない。ゴムボールを全力で投げると、回転によって微妙に形が変わったりするが、そういうことも起こらない。体に当たるとポーンと跳ねて、衝撃があまり体に来ないようになっている。さすがに当たって痛くない…というわけではないけれど、ケガをしたり痣ができたりはしなさそうなボールである。それでいて投げたり捕ったりしたときの感触はしっかりとある、まさにキャッチボール専用球。安全にキャッチボールを楽しみたい…という人にとって、ゆうボールはかなり魅力的な存在なのではないかと思う。ゆうボール 2個パックposted with カエレバ 内外ゴム(NAIGAI) Amazon楽天市場ちなみに、プロ野球選手会のゆうボール説明ページでは「素手でも、グローブでも」と書いてあるが、素手で捕球するには若干の無理があるように感じた。近い距離で山なりに投げるのであればいけるかもしれないが、少し力を入れて投げたり距離を遠くすると素手ではかなり厳しい。突き指の危険が結構あると思う。グローブでの捕球をオススメしたい。マナーを守ったキャッチボールをあちらこちらでキャッチボールが禁止されている…というのは野球好きとして悲しいことなのだけど、禁止される理由がわかる部分もある。小さい子がいるような公園で、思いっきり軟式球を投げている中高生であったり大人達は結構いる。自分のコントロールを過信しているのだろうけど、そういうやつほど下手だったりするので救いようがなかったりする。硬式球なんて論外である。果たして、ゆうボールがそういう状況を打開するか?といえば、それは正直なところ難しいと思う。ゆうボールではケガをしなさそうであるが、全力で投げれば周りへの脅威となり得る。かなり安全。ではあるが、周囲への気配りを忘れないようにしたい。*1:B球は135g、C球は128g
- 実際に使ってみた
- マナーを守ったキャッチボールを
実際に使ってみた
キャッチボールをするとき多くの人は軟式ボールを使うと思うのだけど、軟式とはいえ結構固い・重い。
対するゆうボールは軟式のB球と同じ直径70mmなのだが、重さは100g程度とC球よりも軽い*1。
しかし、しっかりとした縫い目があるので、力一杯投げてもすっぽ抜ける感じはほとんどない。むしろ軟式球よりも指にしっかりと引っかかって、きれいな回転のボールを投げられる感覚がある。
そして「柔らかい」というのがゆうボールのもう一つの特徴である。
柔らかいボールというとゴムボールなんかを思い起こす人のではないかと思うのだけど、握ってみたときにしっかりとした感触がある。思いっきり潰せばへこむ感じはあるけれど、普通に投げる分にはなんの問題もない。
ゴムボールを全力で投げると、回転によって微妙に形が変わったりするが、そういうことも起こらない。
体に当たるとポーンと跳ねて、衝撃があまり体に来ないようになっている。
さすがに当たって痛くない…というわけではないけれど、ケガをしたり痣ができたりはしなさそうなボールである。
それでいて投げたり捕ったりしたときの感触はしっかりとある、まさにキャッチボール専用球。
安全にキャッチボールを楽しみたい…という人にとって、ゆうボールはかなり魅力的な存在なのではないかと思う。
ちなみに、プロ野球選手会のゆうボール説明ページでは「素手でも、グローブでも」と書いてあるが、素手で捕球するには若干の無理があるように感じた。
近い距離で山なりに投げるのであればいけるかもしれないが、少し力を入れて投げたり距離を遠くすると素手ではかなり厳しい。突き指の危険が結構あると思う。グローブでの捕球をオススメしたい。
マナーを守ったキャッチボールを
あちらこちらでキャッチボールが禁止されている…というのは野球好きとして悲しいことなのだけど、禁止される理由がわかる部分もある。
小さい子がいるような公園で、思いっきり軟式球を投げている中高生であったり大人達は結構いる。自分のコントロールを過信しているのだろうけど、そういうやつほど下手だったりするので救いようがなかったりする。硬式球なんて論外である。
果たして、ゆうボールがそういう状況を打開するか?といえば、それは正直なところ難しいと思う。ゆうボールではケガをしなさそうであるが、全力で投げれば周りへの脅威となり得る。
かなり安全。ではあるが、周囲への気配りを忘れないようにしたい。
*1:B球は135g、C球は128g