黒木渚と大人の反抗

首に腫瘍のある鳩は 今日も時計台の下にいる
都会の小さな公園で 弾かれてしまった透明な存在

…という、なかなかすさまじい歌詞を歌うアーティスト「黒木渚」を紹介したいと思う。

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かなり前に、伊集院光のラジオで紹介されていた彼女。放送日を調べたら2015年の11月30日だそうだ。
そこで紹介されたのが、冒頭の「首に腫瘍の…」という歌詞で始まる「アーモンド」という曲だ。

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Wikipediaによれば福岡大学で大学院まで文学を研究、バンド活動を安定してできるように…ということで市役所に勤めるも、バンド活動が職場にバレて退職。え、ダメなのバンド活動。副業ってことになるのかな?

そんな経歴の持ち主の黒木渚、文学的素養を活かした歌詞と、高い歌唱力でガンガン攻めていく、そんなアーティストなのである。

反抗的だ

黒木渚のどこに魅力を感じるのかと言えば、それは反抗的なところだと思う。
それは「中学生みたいな歌詞を歌っている」ということではない。むしろ真逆、大人の反抗だ。

最近は「説明過多な曲が売れる」とか「ストレートな曲が売れる」といわれるけれど、黒木渚の曲はむしろ説明を積極的に削り落としているように感じられる。
全部をわかりやすい言葉で説明するわけではなく、でも説明不足なわけでもない、計算された位置にある歌詞だと思う。

歌詞の内容も「大人の反抗」という感じである。

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体ひとつ女ひとり 虎視眈々と淡々と

「女ひとりで生きてやるよ」という歌詞なんだけど、これっていわゆる「売れ線」の歌詞ではないと思うのだよね。「売れ線」が「会いたくて会いたくて…」なら、黒木渚はとことん反抗的だ。

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残念ながら、2016年の夏から咽頭ジストニアの治療をするために休養中なのだけど、徐々に回復してきているとのことなので、そろそろ新曲を聴くこともできるだろうか。

復活を楽しみに待っていようと思う。

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