スマートフォンのカメラは進化している。
2016年に写真投稿SNS・Flickrにアップされた写真で使われたカメラトップ10を見ると、なんと10機種中8機種がiPhone系統だ*1。Android系のスマートフォンも考えると、この世に存在する写真の大半はスマートフォンで撮られているとみていいだろう。
みんながそこそこ高性能のカメラを持っている時代の到来だ。
じゃあ、写真は多様化したか?といえば、それは微妙なところである。スマートフォンで撮影された写真は似たようなものが多い。
その大きな理由のひとつに、「スマートフォンはあくまで携帯電話」というのがあると思う。写真を撮るために落としたりしたら大変だ。あんまり冒険はしたくない。
動画を撮影するにしても固定ができないから、あくまで手持ち撮影が必要になる。手ブレ補正が進歩してるとはいえ、携帯電話をずっと持っているのは大変だ。
そんな状況を打破するのに役立つであろう「CP-T03」というスマートフォン三脚をAUKEYさんから提供してもらったので紹介したいと思う。
この記事はAUKEYさんより無料で提供していただいた、「CP-T03」のレビュー記事です。
ぐにゃっと曲がる三脚
これがCP-T03である。装着されているスマートフォンはNexus5Xだ。
スマートフォンをマウントできる三脚というのはわりと色々と発売されている。じゃあ、このCP-T03のなにがすごいかというと、足の部分である。
おわかりいただけただろうか。三脚の足をぐにゃっと変形させることができるのだ!
三脚というのは、普段短く収納されていて、使うときは足を伸ばす…というのが一般的である。しかし、一般的な三脚は置く場所の制限を受けやすい。ちょっと狭いところだと足を満足に広げられず、上手く立てられないことも多い。
しかし、CP-T03は足をぐにゃっと変形させることにより、狭いところでも安定してスマートフォンを固定することが可能なのだ。
ぐにゃ足による固定
CP-T03の最大のポイントはなんといってもぐにゃっとした足の部分。これを利用することで様々な場所にスマートフォンを固定できるのだ。
その辺によくあるフェンスに足を巻き付けることで、スマートフォンを固定できている。
足3本をしっかりと巻き付ければ、ちょっとやそっとの振動で脱落する心配はない。
しっかりと巻き付ければこんなこともできる。
写真をみればわかるとおり、3mほど下は川である。スマホが落ちたら助かる見込みはないだろう。
それでも、CP-T03なら安心してスマホを預けることができる。
まあ、最初はスマホを外した状態で安全確認はしたけどね。うん。さすがに怖いけど。
タイムラプス動画を撮ってみた
今度は普通の三脚としての機能を検証するため、流行りの(?)タイムラプス動画を撮影してみた。30分や1時間といった長い時間撮影した動画を早送りにするアレである。
撮影時は大体こんな感じ。
以前に提供していただいたAUKEYさんの「PL-WD06」を装着して広角撮影をしている。装備が充実してしまった!
youtu.be
大体30分ほど撮影していたのだけど、ほぼブレがない。
映っている木がかなりなびく強い風が吹いていたのだけど、それでも動画はほぼぶれない。かなりの安定感だ。
youtu.be
こちらは1時間と少しくらい撮影したものだ。一緒に置いていた500mlのペットボトルが倒れてしまう程度の強風であったが、動画はほぼぶれていない。
普通の三脚としての機能も十分に満たしていると言えるのではないだろうか。
付属しているもの
CP-T03は三脚自体、雲台×2、スマートフォンホルダー、GoProマウントの4種のパーツがセットになっている。
三脚部分と雲台は独立しており、パチッとはめることで固定される。
横に付いているスイッチを押すと固定が外れるので、スマホに着信があったときなども瞬時に携帯として使用することができるはずだ。
スマートフォンマウントはよくあるバネでスマホを挟み込んで固定するものだ。
そこそこ力を入れないとマウントは動かない。ちょっとやそっと振り回してもスマホが脱落する心配は無さそうである。
スマートフォンマウントには雲台との接続部分が2つ用意されている。これは、三脚部分の角度調整範囲が狭いため、片方の雲台だけでは広い角度をカバーできないからだと思われる。
標準装備で雲台が2つあるので、両方をスマートフォンマウントに装着しておけば大体の角度でスマホを固定できるようになる。
ちなみに、雲台はコンデジなどのカメラでも利用できる例のネジなので、コンデジも装着可能。すばらしい。
安定感がよい
最初は「ぐにゃぐにゃで大丈夫かな?」とか思ってしまうCP-T03だけど、少し使ってみればかなり信頼できることがわかると思う。
足を最大限に伸ばすと25cmくらいになるのだけど、折り曲げてしまえばかなりコンパクトなに持ち上げられるし、なによりかなり軽いので持ち歩きも苦ではないだろう。
ちょっと違う動画を撮影してみたい人には強くオススメの三脚である。