スマホカメラの限界点

カメラ

スマホに装着する外付けレンズをもらってからというものの、これまであまり使ってこなかったスマホカメラの有効活用について考えるようになった。
実際に使うというよりも、「あんなことできるかな、こんなことできるかな」という風に、これまであまり使ってこなかったスマートフォンのカメラ機能について色々と検討している段階だ。

そして、あれこれ考えているうちに、「スマートフォンでそこまで高画質の写真が撮れる意味ってあるか?」という疑問に行き着いてしまった。
もう少し正確に言おう、「カメラを持っている人にとって、スマートフォンのカメラが高性能である必然性はあるか?」

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せっかくだからカメラアプリを入れてみよう…で気がついた

僕が使っているNexus5xにはプリインストールアプリとして「Googleカメラ」が入っているのだが、このアプリは「ある程度の機能はありますよ」的なアプリである。
普通の撮影に加えて全天球、パノラマ撮影などのスマホぽいカメラ機能が入っているものの、連写機能なんかの普通のカメラにありそうなオプションがついていなかったりするのだ。

というわけで「Camera FV-5」というアプリをインストールしてみた。
シャッタースピードを手動で変更したり、マニュアルフォーカスができたり、露出補正やインターバル撮影といったちょっと変わり種の機能付き、もちろん連写機能もついてくる。わりと高機能なアプリである。

Camera FV-5 Plus

Camera FV-5 Plus
開発元:Quang Doan
¥600
posted with アプリーチ

アプリをインストール、早速起動して初期設定。手始めに連写機能を使ってみたのだが…遅い。連写速度が異様に遅いのだ。

連写が遅い原因は…

不良アプリを掴まされたか!と思いつつ、ゆっくりゆっくり連写された写真をビューアアプリで確認…あれ、サムネイルの表示がモタつくぞ…なんだこれ。

そこで連写が遅かった原因が思い当たった。
僕は設定でNexus5xが撮影できる最大画像サイズである4032×3024pxで撮影していたのだった。1枚当たり5MB近くもある。これを連写していったら5枚で25MB。処理に時間がかかって、連写がゆっくりになるのも頷ける。

カメラ専用機であれば、5MBくらいの画像を連続撮影してSDカードに送り込み続けても余裕なのだろうが、これはスマートフォンだ。カメラアプリ以外の処理だってあるだろう。その状況で5MBもあるファイルをストレージに記録し続けるのは大変である。
カメラとしての余裕を持った設計の専用機とスマートフォン、そもそも比べる方が間違っているのかもしれない。

画像サイズを小さく設定して撮影したところ、予想通りそこそこの速度での連写ができた。
設定したサイズは1600×1200pxで、これはつまりGoogleフォトにアップロードされるのと同じサイズである。容量1.5MB弱。場合によっては1MBを切る。これでだいたい1秒に2枚ほど撮影ができた。十分である。

ちなみにiPhoneでも連写機能(バーストモード)を使うとだいたい同じくらいのサイズ(容量的に)の画像が撮影されるらしい。スマートフォンカメラの連写の限界は、今のところこのあたりなのだろう。

スマホのカメラを何に使うのか、という問題

そもそもスマホカメラで撮った写真がどう使われているのか考えてみると、多くの場合はSNSへのシェアするための画像なのではないだろうか。TwitterやらInstagramやらにアップロードする写真はがっつりサイズ縮小を受けるし、圧縮もされるだろう。
僕は前述のGoogleフォトに長辺1600pxでアップしている。知り合いはパソコンに画像を送ったりはせずに、iPhoneの中だけで写真を見ているらしい。パソコンにバックアップとかは特にしていないそうだ*1

スマートフォンで撮影された写真の利用方法のことを考えると、4032×3024pxという大きなサイズの画像はいらないのではと思えてくる。どうせ実際に見るとき見られるときには圧縮されているのだ。

結局、高解像度のカメラというのは、特殊な写真を撮りたいという人だけが持っていればよいのかもしれない。
もちろんスマートフォンで大きなサイズの画像を撮って、色々と記録しておきたい…という人もいるのだろうけど、そこまでこだわるのであれば、カメラ専用機を買った方がいくらかお得なのではないか。

スマホカメラはたしかに進化した、でもストレージと通信回線あたりが進化するまでは、そんなに高画質の写真が撮れる必要はないんじゃないかと思えるのであった。

この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました

いらすとやロゴ

*1:iPhone壊れたらどうするんだ?と思うが、スマホで撮った写真というのは、だいたいその程度の扱いなのかもしれない

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