ネット上でよく見かける議題として、「デート中にクーポンを使うのをみて冷めてしまった」というのがある。
正解がある問題ではないと思うけれど、そもそもそんなことで冷めるんだったら、その程度の関係性だったのでしょうよ。個人的には「将来結婚したら同じ財布になるんだから、ちゃんと節約しようとする相手を逃すのは悪手では?」と思うのですがね。みなさんどうでしょうか。
閑話休題。
企業がクーポンを発行するのは、「クーポンがあるんだから」という理由で来店してもらう、ちょっと高いものを購入してもらう可能性が増す…という狙いがあるから。10%offクーポンで通常の客単価が1000円だったら、ひとりのお客さんにつきだいたい100円で来店を促進できるわけだ。
それでいつもより多く買い物をしてもらえば、クーポンで投じた100円以上の利益がお店側に入ってくる…というのはわかってるんだけど、クーポンが届くとやっぱり買い物をしたくなってしまう。
そんな中、とあるメーカーのクラファンに参加していたのだけど、クラファン参加のお礼として20%offクーポンなんてものを送ってきてくれた。
20%offですよ。びっくりしちゃうね!
そのメーカーの商品はすっごくものが良いんだけど、それなりにお値段が高めの設定。だからこそ20%は非常にでかい。
そのメーカーの商品で欲しいものは大量にある。その中でもカバンが欲しいんだけど、お値段なんと4万円。そこから20%offであれば3万2000円になる。8000円安くなるんだよ!
でも、8000円安くなったとて、カバンに3万2000円か…となってしまう自分がいる。製品としては絶対に良いものなので、たぶん数年間ずっと使うことはできる。そして絶対に使用感が良い。かなり揺れる。
実はこのクーポンが届いて40日くらいが経過している。届いたのは7月の上旬だ。それからずーっと頭の隅にこの悩みがある。つくづく小市民である。つましいものだ。
ちなみにクーポンの有効期限は8月いっぱいである。あと10日間。40日間決められなかったのに。あと10日間で清水の舞台から飛び下りる必要があるのだ。
そんなことを考えながらYouTubeを見ていたら、HIKAKINが3500万円の時計を購入していた。桁が違いすぎてもうわけがわからん。僕が欲しいバッグが千個くらい買えるじゃないか。
時計に3500万円かけるって、どんな気持ちなんだろう。昔何万円もするスニーカーやらお洋服を大量に買っていた知り合いは、「将来的に値上がるから」みたいなことを言っていたのだけど、それはそれでなんだか侘しいなあと思う。
たぶんHIKAKINはそういう次元じゃないだろうし。
あ、でも、HIKAKINが時計を買う時にクーポンを使ってたらちょっと「ん?」という気持ちにはなるかもしれない。そういうことか、クーポンで冷めちゃうって。まあ、3500万円の時計を売っている店がクーポンを発行してるとは思えないけれど。