【水曜どうでしょう】サイコロの旅、大泉洋と鈴井貴之はどちらが「ダメ人間!」なのか

水曜どうでしょうの伝説の企画「サイコロの旅」、シリーズ6までNetflixで配信されているので20年近く前のバラエティーを見てゲラゲラ笑うという体験ができている。
現在地、現時点で乗車可能な交通機関を6つリストアップし、サイコロの出目によって行き先を決定。ゴールの札幌を目指して移動を続けるという過酷な企画であり、本気で苦しみながらサイコロを投げ続ける大泉洋・鈴井貴之両氏の姿が大人気を博している。

サイコロの出目で行き先が決まるという企画の性質上、ゴール寸前で逆方面への移動の目を出してしまうと「ダメ人間!」と罵られるのがお決まりとなっているのだけど、ここではたと気になった。大泉洋・鈴井貴之、どちらがよりヒドい目を出していたのだろう。

気になったので調査しました

シリーズ1から6まで実に63回サイコロが振られているのだけど、はい、全部確認しました。
今回調べたのは「誰が振ったのか」「出発地」「到着地」「交通手段」「所要時間」「移動距離」「選択肢にゴールがいくつ含まれているか」の7点。所要時間と移動距離については、番組内で明言されている場合はそちらを採用。
明言されていない場合は、それぞれの交通手段の公式サイトであったり、「Googleマップ」「ジョルダン」などの乗り換え検索サイト、飛行機の経路については「国内線飛行距離」というサイトを参照した。

シリーズ振った人出発到着交通手段距離(km)
1鈴井東京松山深夜バス830
1鈴井松山臼杵フェリー150
1鈴井臼杵小倉電車150
1大泉小倉大阪新幹線550
1大泉大阪新潟寝台列車575
1鈴井新潟小樽フェリー800
2大泉東京神戸新幹線590
2大泉神戸熊本深夜バス680
2大泉熊本宿毛電車880
2大泉宿毛高知レンタカー130
2鈴井高知博多深夜バス400
2鈴井博多白石島電車480
2藤村D白石島徳島電車180
2大泉徳島徳島一泊
2鈴井徳島和歌山フェリー100
3大泉東京鳥取深夜バス750
3鈴井鳥取京都電車230
3鈴井京都敦賀電車94
3大泉敦賀金沢電車130
3鈴井金沢博多深夜バス887
3大泉博多ハウステンボス電車113
3鈴井ハウステンボス鹿児島新幹線373
3大泉鹿児島岡山寝台列車760
3大泉岡山淡路島電車130
3大泉淡路島徳島高速バス60
3大泉徳島倉敷電車163
3鈴井倉敷東京深夜バス700
3大泉東京神戸新幹線590
3鈴井神戸湯村温泉ヘリコプター99
3鈴井湯村温泉京都電車210
3大泉京都福島深夜バス806
3鈴井福島大曲電車247
3大泉大曲盛岡バス91
3鈴井盛岡苫小牧フェリー600
4大泉出雲広島電車383
4大泉広島広島一泊
4鈴井広島富山電車665
4大泉富山信濃大町トローリー92
4鈴井信濃大町伊勢レンタカー400
4大泉伊勢仙台新幹線825
4大泉仙台宇都宮新幹線242
4鈴井宇都宮京都深夜バス618
4大泉京都博多新幹線660
5大泉東京博多深夜バス1145
5鈴井博多鹿児島電車317
5大泉鹿児島指宿電車47
5鈴井指宿奄美大島フェリー300
5大泉奄美大島大阪飛行機1117
5鈴井大阪東京新幹線550
5大泉東京博多深夜バス1145
5鈴井博多千歳飛行機1614
6大泉東京伊豆大島飛行機104
6鈴井伊豆大島東京フェリー250
6鈴井東京高知飛行機824
6大泉高知大阪深夜バス350
6大泉大阪奈良電車48
6鈴井奈良松山新幹線360
6大泉松山東京飛行機859
6大泉東京弘前深夜バス700
6鈴井弘前博多飛行機1600
6大泉博多大阪新幹線625
6鈴井大阪大阪一泊
6鈴井大阪高知飛行機300

いやー、2時間くらいかけて全シリーズを飛ばし飛ばし見たのだけど、大変なことをしてるなあ。旅の途中で「事の次第によっては、僕はテレビ局を相手取るよ!」と言っていた大泉洋の姿が妙に説得力を持っていた。

2つの指標で考える「ダメ人間!」

さて、ここからは大泉洋・鈴井貴之のどちらがヒドい目を出していたのかを検討したい。思うにこの結論を出すには2つの指標が必要になると思う。

第一の指標「移動の辛さ指数」

まずひとつ目は「移動の辛さ」である。長距離深夜バスと、新幹線での移動、果たしてどちらが辛いか?といったらもちろん深夜バスだ。同じ深夜バスであったら、6時間と12時間、どちらが辛いか?それは12時間の深夜バスである。
各移動手段の辛さを独断と偏見で決定し、それと時間をかけ合わせたものを「移動の辛さ指数」として定めたい。

長距離バス2
ヘリコプター1.6
フェリー1.5
トローリー1.5
バス1.3
寝台列車1.3
新幹線1
電車1
飛行機0.6

非常に主観的な指標になるが、だいたいこんなものだろう。ヘリコプターでは大泉さんが発射してしまうし、フェリーは嬉野Dダウンしてしまうので少し高めの評価となった。

というわけで「移動時間(分)×移動手段=移動の辛さ指数」という指標から導き出される、「ダメ人間!」はどちらなのか。
それぞれが叩き出した移動の辛さの平均はこちらである。もちろん数字が大きい方が辛い移動が多いということになるので「ダメ人間!」の誹りを免れないだろう。

大泉446
鈴井472

おお、だいぶ僅差の戦いだ。ミスターの方が若干高いけれど、これは誤差と言っても差し支えないだろう。
ちなみにこの指標を基準にすると最もきつい移動は深夜バスでの東京博多間14時間20分の移動で、移動の辛さは1720になる。20くらいの差は誤差としてもいいんじゃなかろうか。

第二の指標「ゴール貢献指数」

続いて検証するのは「ゴール貢献指数」である。これは「その出目によって、どれだけゴール(札幌)に近づいたか?」を表したい。これには「移動距離」と、その移動の向き(ゴール方面の場合はプラス、反対方面の場合はマイナス、どちらとも言えない移動は0とする)をかけ合わせればいいだろう。
また、距離と向きだけでなく選択肢にゴールが含まれていたにもかかわらず、ゴール以外の出目を出した場合は「選択肢にあったゴールの数×500」をマイナスし、見事ゴールを叩き出した場合にはボーナス1000ポイントを加算することとした。

さて、両名のゴール貢献指数はどうなっているのだろう。数字が+であればあるほど「ゴールへの貢献度が高い」ということになる。

大泉-334
鈴井-242

鈴井貴之の勝利である…のだけど、両者ともに数値がマイナスになっている。ということは、サイコロを振れば振るほどゴールから遠のいているということになってしまう。由々しき事態である。

ダメ人間はどっち?

数値的に見れば、大泉さんの方がダメ人間!の称号にふさわしいといえるのだろうけど…どちらもゴールから遠のいていく…という結論に落ち着いてしまった。そんなことある???
サイコロの旅、本当に過酷な企画である。

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