photo by cozymax
僕がよく行くお店では「ポイントカードはお持ちですか?」という言葉が聞こえる。よく行くのだから、ポイントカードを持てばポイントが貯まるし、色々ないいことがあるんだと思うのだけど、なんとなくめんどくさくてカードを作っていない。財布パンパンだし。
言葉遊びとしての「ポイントカードはお餅ですか?」の初出がどこなのか知らないけれど、僕はラーメンズの小林賢太郎さんが言っているのを聞いてから、どうしてもポイントカードはお餅な気がしてしまう。
だからこういうことを聞かれれば、「持ってないです」と答えるよりも「お餅じゃないです」と答えたいのだけど、音声的には「お持ちじゃないです」と自分のことをえらいと思っているみたいになってしまう。なので結局「持ってないです」と言ってしまう。
「無料でお作りいたしますが」と言われると、レジ係の人が臼と杵を持ち出して餅をついてくれる映像が脳裏に浮かんでしまうのだ。
過去の数少ないアルバイト経験から言えば、レジ打ちというのは結構神経質な作業だ。
ただバーコードを読み取ってお金を受け取り、お釣りを返すだけではない。商品券やらクレジットカードの対応、二年前に期限切れのクーポンを出してきて「なんで使えないんだ」とブチ切れるおじいさんに対応したりしないといけない。
そんな神経質な仕事をしている人に対して「ポイントカードはお餅ではありません。プラスチックです」なんて言うのはなんというか、世の中の幸福というか、希望が失われるんじゃないかと思う。そういうのはよくないと思う。