デタラメを載せる新聞広告ってどうにかならない?

新聞広告ってひどくない?

この記事中には新聞広告を引用している部分があるけれど、広告されている書籍の購入を勧めるものではない。むしろ、疑問を呈している。どちらかといえば「止めといた方がいいよ」という意味での掲載である。

DeNAがやっているWELQという健康情報キュレーションメディアが、健康不安を煽ったり、肩凝りは霊の仕業と言ってみたり、まあしょうもない事をしている…というのがガンガン炎上している。

www.gohongi-beauty.jp
www.gohongi-beauty.jp

ちょうど少し前のアメリカ大統領選終盤では、大手メディアの記事に比べてデマ記事の方がFacebook上で多くのエンゲージメントを獲得していたという調査がある。

www.buzzfeed.com

また、スタンフォード大学の調査では、ネットネイティブ世代の若者がインターネットの情報や信憑性・信頼性を確かめることができていない…という話も出てきている。

gigazine.net

ネットに流されるウソ情報が人々を騙しているというのは、インターネット好きとしては忸怩たる思いがある。ダメなネットメディアにはバンバン滅びていただきたいと思う所存だ。

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そんなネット上のあれこれも気になるけれど、それと同じくらい気になっているのが新聞の広告欄だ。
記事自体はひどくなかったとしても、広告欄はもしかしたらWELQと同じくらいひどいのではないかと思える。

我が家は読売新聞を購読しているのだけど、多くのページにおいて紙面の下の方は広告だが*1、これが本当にひどいのだ。

実際に、ここ3日ほどの読売新聞の朝刊から、アレな広告を探してみたのがこちらである。

解毒棒

「この1本で全身がスッキリ」「心も体も温まる」というのがウリの「解毒棒」である。
読者の体に毒物が溜まっているという扱いだ。マッサージしたらどこかから毒が排出されるのだろう。不思議だなあ。

医学シリーズ

「一歩先の医学シリーズ」「あきらめないなら、あなたは大丈夫」などなど、微妙なワードが並んでいる。
ちなみに他の著書は「芸術的ガン治療」「星野式万能細胞治療」などというこれまた微妙なワードのオンパレード。幹細胞でダイナミックなボディーチェンジをするらしい。一体ご専門はどちらなのだろう。

こんなレベルの広告が、1日に1つや2つ掲載されているのだ。
新聞というのが高い年齢層の人々をターゲットにしているところに、WELQに勝るとも劣らない怪しい健康情報のオンパレード。ひどい。

他にもいろいろあるぞー

神様

「神様が宿る家」というパワーワード。出版不況な昨今、このシリーズが3まで続いたというのがまず驚き。このシリーズが連続で出てるってことは、1や2に書かれてたことがアレだったって事に気がつこうよ。普通は家を買うのなんて一度きりなんだから、後出しで情報出されてもしょうがないじゃん。
まあ、普通の本だったら半分くらいの内容を薄く延ばして3冊に分割したんだろうけど、それにしたってお粗末。

UFO

ムーかよ。
「示現」って「菩薩が,生きとし生けるものを救済するために,時と場合に応じて種々の姿をとって現れること(kotobankより)」らしいんだけど、それを越えちゃうのかよ。UFOで飛んでいくのか?
あと、隣に「億万長者ボード」なる文字が見えるんだけど、UFOと億万長者ボードって隣り合っていいものなのか?

あと、今回は引っ張ってこなかったけど、ゴシップ週刊誌の広告を堂々と掲載していることにも疑問を感じる。あんな根拠薄弱なものを宣伝していいのか?

それなりに普通の広告もある。でも、その中にこういうとんでもないものがしれっと混入している…というのはいかがなものなんだろう。
UFOはともかくとして、新聞のメインターゲットである高齢者に向けて健康に関するデタラメな情報を垂れ流しているようなもので、詐欺の片棒を担いでいるも同然じゃないか。

高齢者にとって、新聞への信頼度は結構高いはずで、その新聞が広告とはいえ、こんな情報を発信しているというのはかなり悪質じゃないかと思う。
是正されないものかなあ。

*1:そもそも、お金払って購読してるのに広告を見せられるのってどうなのよ?という疑問もある。

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