ホームルーターのベストエフォートを信じてはいけない
ホームルーターの広告速度は4.2Gbps。しかし実際の口コミを調べると、実測は公称値の1割以下、中央値ではわずか3%でした。ベストエフォートのカラクリと、契約前に確認すべきポイントをまとめます。
家電量販店でホームルーターを勧められる
とある家電量販店で、家電のまとめ買いをしたところ、ホームルーターを勧められた。
それなりのお値段の買い物をすると十中八九は光回線かホームルーターの話をされる。
15年ほど前に家電量販店でアルバイトをしていたことがあるのだけど、そこでも必ず勧められていたと思う。やっぱり通信って利益がそれなりに出るんですよね。
月額料金×数年間契約することを考えると、月々4500円ならば4年間で、総額20万円くらいになるのだ。そりゃあ安くしたって加入させたいよなあ。
だからこそ「家電を購入した今だけお安くできますよ!」という営業がかかってくるのである。
広告の通信速度は「ベストエフォート」…理論値と実測値は違う
驚いたのは喧伝されている通信速度だ。5G通信ができる場所であれば下りが4.2Gbpsらしい。1秒間にだいたい525MBのデータを受信出来るのだ。4K画質の映画(だいたい20GBくらい)を1分かからずにダウンロードできるくらいの速度である。時代は進歩しているんだなあ。
しかし通信速度というのは光回線であっても、モバイル回線であっても「ベストエフォート」という数字が広告に書かれている。ベストエフォートというのは有り体に言えば「理論上はこの値が出るけど、実用上はそれを保証するわけじゃないよ。遅くても文句言わないでね」ということである。
理論上最速の値ということでよければ、「5Gミリ波のアンテナが立っている隣の家、しかも他に通信をしている人がいない」で測った値がそこに載っている可能性もあるのである。
調べてみたら…3%しか出ないのは正常?
というわけで、通信速度を調べられるサイトやYouTubeにアップされている動画を確認してみた。YouTube動画に関しては通常の動画と、スポンサード動画の両方を見比べてみた。

実際の計測値を10分ほど調べてみた結果、4.2Gbpsなんて速度が出ている人間はひとりもいなかった。そもそもそんな数値、光回線でも見たことないですけどね…
スポンサード動画でも、50Mbpsくらいしか出ていないものもあった。正直で好感が持てますね。
良い数値が出ている人で500Mbps、低い人だと20Mbpsくらい。中央値を見ると100Mbpsがいいところといった様子。
いや、もちろん部屋の中の設置場所が悪いとか、そういう可能性も考えられる。
それにしたって調子が良い人で公称値の1割程度、中央値で考えると3%くらいしか速度出ていないのってヤバくないですか?「この車は300km/h出せますよ!」と言われて、10km/hくらいしか出なかったら、笑うに笑えないじゃないですか。
「今だけ」に騙されないようにしよう!
電波の混雑度や天候、そもそもの立地条件などで速度が変わることは、頭ではわかる。
しかし、とんでもない理論値を掲げて小さく「ベストエフォートです」と書けば万事オッケー!という業界のそれが誠実であるとは、まったくもって思えないのである。
とりあえずホームルーターを選ぶ時は、とにかく口コミを見よう。測定サイトから自分の住んでいるところの近くの実測値を確認してからにしよう。
あと、日頃から「この人は信頼出来るな」というガジェット系YouTuberを見つけておくのも大事だったりする。
↓かなり信頼しているガジェット紹介のYouTubeチャンネル
みなさんも「今だけ安くできます!」みたいな売り文句に引っかからないようにね!

