少し恥ずかしいけど『惰性67%』を紹介したい

 

思い返すとこれまでそこそこの数のレビューを書いてきた。その対象は映画であったりデジタルガジェットであったり本であったり…
そんな中で執拗に避けてきたジャンルがある。「ちょっとエロが含まれた物」である。なんで避けていたかといえば、それはたぶん自分の中のしょうもないプライドである。変なところで硬派気取りだからだ。

だけど気がつけば25歳。そんな甘っちょろい硬派を振りかざしたところで仕方ない…というわけで今回は「紙魚丸」さんのマンガ『惰性67パーセント』について書いてみようと思う。ちなみに名前は「しみまる」と読むらしい。
もしかしたら絵を見たら「この人か!」とピンと来る人もいるかもしれない。そもそもが成年誌でデビューを飾ったマンガ家さんなのである。

で、そんな作者の一般向け?マンガが『惰性67パーセント』だ。

あらすじ

 

とある美大に通う吉澤みなみの家には、「近くて集まりやすい」という理由で3人の友人が入り浸る。かといって決してパリピというわけではなく、交際に発展したりはしないけれど…

高校生の時だろうか。伊坂幸太郎の『砂漠』という小説を読んだときに「あー こんな大学生活を送りたい」と思った。友人達と集まって、グダグダして、恋愛関係に発展したりして…そんなことを考えていたのだけど、現実はそうはならなかった。ひとりの時間がほしくなる性格なので、そんな学生生活になったらなったで面倒くさかったのだろう。
結果的にはそうすることよりも幸せな学生生活を送ったとは思っているのだけど、やはり隣の芝生は青い。そういう生活に未だに憧れが残っている。

予期せぬエロのリアルと非リアル

 

さて、能書きはここまで。
『惰性67パーセント』の魅力はこういうところである。

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[第1話] 惰性67パーセント – 紙魚丸 | となりのヤングジャンプ より引用

いきなりとんでもないコマを引用したものだけど、『惰性67パーセント』は予期せぬエロに溢れている。世間的には「ラッキースケベ」なんて呼ばれ方をする現象だ。どの世間だ。
変な超能力者やら宇宙人やら、そういうキャラクターはいない。そこにいるのは一般人だけだ。そのリアルさにやられてしまうのである。

惰性で集まる男女、そして起こってしまう予期せぬエロ風味の出来事。そんなことがあなたの身に起きたとしたら、どうします?
たぶん、こういうブログを読んでいるあなたなら「なにもできずに終わる」と思う。僕だってそうだ。そして『惰性67%』の面々もそうなのだ。こんなにリアルなラッキースケベを描いたマンガがこれまでにあっただろうか……?
そんなことを頭の中で何度か考えて、最終的に冷静になって「あ、そもそもラッキースケベなんてものが非リアルだったわ…」と気がつくことになる。でも、妄想するのは自由なのだから…

紙魚丸さんのマンガのいいところは、過剰に装飾されてないけどかわいいキャラクターが多いというところだと思う。目の大きさも現実離れしていないし、妙にキラキラしてないし、だけどなんだかかわいいという。
そこがまた「ああ、現実に起きてほしい。こんなことがあって欲しい」という願いを加速させるのかもしれない。

下ネタに耐性がある方には是非是非買って読んでもらいたい。こういう学生生活を送りたかった!と身悶えてほしい。
逆に下ネタ耐性がない方にはこの記事の存在自体を忘れてほしい。そんな気持ちでこの記事を締めようと思う。

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