SF人狼ゲーム「グノーシア」がすごかった

ビッグタイトルが次々に発売されているNintendo Switchだけど、その中にあって異彩を放っているのが「グノーシア」というインディーズゲーム。
パーティーゲームである「人狼」を下敷きにし、それをSFチックにまとめた作品で、元々はPS Vita向けに発売されていたものがSwitchに移植されたものだ。

ここしばらく、このグノーシアにどっぷりハマっていて、ようやっとクリアしたのでちょっと紹介したいと思う。

評価
人狼再現度
(4.5)
キャラクターの魅力度
(5.0)
時間泥棒度
(5.0)
総合評価
(5.0)

ゲームの概要

「人狼」というパーティーゲーム、誰もが一度は名前を聞いたことはあると思う。
簡単に説明すると、村人の中に紛れ込んでいる人狼を話し合いの中で見つけ出し、人狼とおぼしきプレーヤーを処刑する。人狼は上手く村人のフリをしながら村人を食い殺していく。そんなゲームだ。

「グノーシア」はそんな「人狼」をSFチックに落とし込んだ作品だ。
漂流する宇宙船内に現れるグノーシア(人狼)を乗組員(村人)の話し合いで探し出し、コールドスリープさせる。グノーシアは上手く乗組員のフリをしながら、乗組員を襲っていく…
「人狼」に登場する様々な役職もSF風にアレンジされ、「占い師→エンジニア」「霊能者→ドクター」などなど、SFチックな名前に変更されている。

ストーリー

グノーシアは嘘をつく。人間のふりをして近づき、だまし、そして身近な人間を一人ずつ、この宇宙から葬り去る――。

漂流する宇宙船内にて、人間を襲う未知の敵「グノーシア」に直面した乗員達は、誰が敵なのか分からない状況でこの危機を収束させるために、一つの解決策を試みる。 最も疑わしい人物から一人ずつコールドスリープさせ、船内に紛れ込んだ全てのグノーシアを活動停止させるのだ。

しかし、その人物が本当にグノーシアだったのか、あるいはスケープゴートにされた哀れな人間だったのか、知ることは難しい。最後に笑うのは人間なのか、それとも――?

グノーシア 公式サイトより

人狼の煩わしさ

ここで一旦ゲーム「グノーシア」ではなくて、パーティーゲーム「人狼」の話をしたい。僕も3回ほど「人狼」をプレイしたことがある。友人関係の集まり、大学の研究室、そしてオンラインでの野良プレイという、それぞれまったく違うコミュニティでのプレイである。

友人同士でやったときは良かった。みんなある程度初心者で、ゲームマスターはそこそこの経験者。初参加でルールを覚えてない部分があったりしても、まあそこは友人同士の集まりだ。和気藹々。
大学の研究室の仲間とやったのもまあ良かった。どうしても普段のノリでゲーム序盤に処刑されたりしたけど、それはそれで楽しいものだ。

ところがオンラインでの野良プレイ、これがひどかった。数名の上級者のいるところに入ってしまって、専門用語のオンパレード。「こうしろああしろ」と延々と指図され、それを拒否すれば「だから初心者は」と言われる。それ以降は「人狼」をプレイしていない。

「人狼」には場合によっては非常に煩わしい場面が訪れる。プレイヤーの習熟度に大きな違いがあるときや、普段の人間関係がプレイに如実に反映されてしまうとき。「人狼」は時に理不尽を味わうゲームではあるけど、それも度が過ぎれば不快の一言に尽きる。

煩わしいなら、CPUとやればいいじゃない

というわけで「グノーシア」なのだけど、これが奇跡的なバランスのゲームになっている。
まず相手はCPUだから煩わしい部分がない。偉そーに「村利考えろ」とか言わんのですよ。

相手はCPU…だからといって無機質じゃない

だからといって、無機質なのかといえばそんなことはない。14人の登場キャラクターはそれぞれハチャメチャに個性的だ。
主人公の勝敗関係なく「人狼」で一度決着が着くと、時間がまき戻り、新たなループが始まる。繰り返し繰り返し議論を重ねていくことで、それぞれの考え方や思考のクセが徐々に見えてくる。

クリアする頃には好きなキャラクターと嫌いなキャラクターがハッキリと分かれていると思うのだけど、一方で嫌いなキャラクターにも憎めないところが…となること間違いなし。

魅力的なキャラクター達

「グノーシア」の面白さは、個性的・魅力的なキャラクター達に支えられている。というわけで、僕の好きなキャラクターを紹介したい。

セツ

ゲーム内で主人公のバディとなるセツ。女性っぽい見かけではあるが性別は「汎」ということで固定されているわけではない。

ゲーム開始時、目覚めた主人公に船の状況を教えてくれるなど、ゲームの進行役でもある。

プレーヤーはセツと一緒にループの原因を探ることになる。
軍人という設定から基本的には冷静で客観的ななセツだけど、とある人物に関しては生理的に受け付けないらしく、ごく稀にゲーム開始時にその相手を「やっちゃう」ことがある。

ラキオ

派手な格好と、論理を大切にするのが特徴のラキオ。物言いがストレートかつ敵意をむき出しにするので、味方に付けると非常に強力。

しかし物言いがストレートすぎるためかヘイトを溜めて勝手に退場してしまうことも。味方にしたかったら適度に弁護してあげるといいかもしれない。

こういうことを平気で言うからコールドスリープさせられちゃうのである。

コメット

ゲームで人狼をやる際の制約として、「議論開始時はまったくなんの手がかりもない」というものがある。そのためか「なんだかよくわからないけど、こいつが嘘をついていることだけはわかる」という演出が用意されている。
その「直感」が鋭いキャラクターがコメットだ。

腕の模様は出身の星に棲む粘菌らしい。

こちらがグノーシア側で敵に回すと結構ウソに勘づいてくる…のだけど、その疑いは論理的ではないためか、以外と大丈夫だったりする。


とまあ、いろいろと紹介してきたのだけど、このゲームは本当に魅力を伝えづらい。
「ここがこういう風におもしろかった!」と書いてしまうと、どうしてもネタバレになってしまうし、下手にそんなことするとゲームの楽しさを損ねてしまう。

人狼が好きな人も、今はなかなか対面で遊ぶ機会自体が少ないだろう。外出を自粛するのであれば、このゲームにどっぷりハマっていくのがかなり良い選択肢だと思う。
さあ、宇宙空間で人狼やろうぜ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です