VTuberが「深夜高速」を歌う世界に生きててよかった

中学高校大学という時期を深夜ラジオと共に過ごしたので、自分の中のエンタメを評価する基準の中で深夜ラジオ的なもの、というのがかなり大きくウエイトを占めている。
とりわけ大きな影響を受けたのが音楽の趣味だ。ラジオで聞いて未だに好きな音楽はいくつかあるのだけど、ラジオがなかったら出会っていなかったかもしれない音楽の中にフラワーカンパニーズの「深夜高速」がある。

最近めちゃくちゃ流行っている「THE FIRST TAKE」にも出演していた。
ジャパニーズロックの泣ける曲として有名な曲だけど、守備範囲の狭い自分からしたら、ラジオを聞いていなかったら出会えなかった曲だったろう。

後半部分で「生きててよかった」という力強いフレーズが繰り返されるのを聞いて生きる気力をもらったこと数知れず。あれ、でも「そんな夜を探してる」なのか?まあ、きっと「生きててよかった」夜が何度かあって、それを再現する、越えるために生きているのか。
…などと歌詞の事を考えたりもするのだけど、なかなか答えは出ない。


さて、この曲をVTuberがカバーしたのですよ。3Dライブで。

先日行われた「VTuberロック革命」のアンコール曲として「深夜高速」が歌われた。
にじさんじのVTuberの中でも歌唱力に定評のある5名が歌う「深夜高速」は本当に胸が熱くなる思いだった。

元々はロックミュージシャンが深夜に次の公演先に向かう…そういう情景の曲である。それをVTuberが歌うと新しい光景が見える気がした。
年齢を重ねていくタイプの緑仙が歌う「10代はいつか終わる 生きていればすぐ終わる」というフレーズは真に迫り、直立不動で歌う戌亥とこはかっこいいし、加賀美ハヤトのハイトーンが突き刺さり、まったくフワフワしていない不破湊がいて、樋口楓のステージングは本当にライブ映えする。

個人的には学生時代にハマっていた深夜ラジオと、それ以降にハマったVTuberがこんな風にくっつくのが本当に嬉しかった。いやあ、いいじゃないですか、ロック。最高だあ。

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