元上司がいつの間にか退職していた

新入社員時代、配属された部署の長であった人物が退職していたことを、1ヶ月ほどの間を置いて先日知った。
社内の人事事情にあまり詳しくないので、人伝に噂が回ってくるのが遅かったのである。


その上司のことを考えると、いろいろと複雑な気持ちがある。100%良い人間はいないし、100%悪い人間もいないということだ。
新入社員であった自分に色々と教えてくれたし、失敗をフォローしてもらったこともある。その反面、労基に駆け込んだら一騒動になるぞ、ということもあった。

僕が勤める会社は10年くらい前までマンパワーで全てをカバーさせる雰囲気があり、僕が入社する数年前から急速に働き方改革の波に乗ったそうだ。
そしてその元上司はその波に乗り切れていない人であった。

サービス残業をすることになったのは月に一度や二度の話ではない。というかほぼ毎日だった気がする。自分ひとり早出をし、誰もいない職場で「もう辞めてやる!」と叫んだこともある。
一方で助けられたことも幾度となくある。自分のミスを破天荒なやり方で解決してくれたことは今でもよく覚えているし、感謝している。その他様々な会社の中での立ち回り方というのをいくつも教えてもらった気がする。

一年ほどでお互いに異動があったことで顔を合わせることはほぼなくなったが、それでも稀には連絡をする、そんな上司であった。
教師であり反面教師、100%いい人ではなく、100%悪い人でもない。本当にそう形容するしかない、そんな上司であった。

そんな上司が突然退職していた。
妻子持ちなのに職場内で不倫してたんだって。なんとまあ。

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