外の音が聞こえるイヤホン「ambie sound earcuffs」を一週間ほど使ってみた

2017年2月ごろ、にわかに話題になった新感覚のイヤホン「ambie sound earcuffs」(以下ambie)を購入してみました。
外の音が聞こえる…という触れ込みで発売されたambie、発売後すぐに話題沸騰で予約発売のみになってしまい、「ぐぬぬ…」となっていたのだけど、時を経て店頭在庫も復活。
店頭試聴をした結果、「これはおもしろいぞ!」ということで即購入。一週間弱使ってみたのだけど…なかなか良さげなのでレビュー記事を書きますよ。

ambie.co.jp

使用感は?

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これがambieの外観。耳に引っかけるようにして使う。

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この穴から音が流れる。耳を塞がないので外の音が聞こえる。

これがambieの基本的な仕組みである。要は耳の近くに小型スピーカーがあるだけです。
普通のカナルイヤホンだと耳栓の中にスピーカーが入っているイメージだけど、ambieは耳につけたクリップにスピーカーがあるというイメージ。
そして、耳穴を塞がないので、外の音が聞こえる…という非常にシンプルな理屈である。

ambieいいところ

頭の中で音が直接聞こえるような感覚

これは使ってみないと本当にわかりづらい感覚かもしれない。
音楽と他の音が同時に聞こえると、人間の頭というのは「その辺のスピーカーから音楽が流れている」と認識してしまい、「たぶん周りの人にも音楽が聞こえている」と思いこむらしい。少なくとも僕の脳はそうできているらしい。
しかし、他人に聞いてみても音楽は聞こえていない。え、この音楽は一体なに?頭の中で流れてる…?そんな感覚に陥るのはambieのおもしろいところ。

そんな「音楽が頭の中に流れている感覚」は、こちらの記事でも紹介されている。
nuwton.com
ARuFaさん曰く「アニメの聖地巡礼に最適」ということで、特にロケ地でもなんでもない地元の道で「時をかける少女」のサントラを流して歩いてみたら、「変わらないもの」のストリングスバージョンで完全に泣きそうになりました。一体どのキャラに感情移入してたのやら。

寝るときに最適

寝るときに音楽を聴きたい!という欲求は誰しも持っている(?)と思うのだけど、カナル型イヤホンをしてしまうと目覚ましの音も軽減されてしまう…という怖さがある。
そんなときもambieなら大丈夫。目覚ましの音をロスなしで聞くことができるので寝坊の恐れを限りなく小さくしながら音楽を楽しめるのだ。

耳の中に汗をかかない

これはたぶん僕の体質の問題なのだけど、カナル型イヤホンを使っていると耳の中に汗をかくというか、蒸れてしまうのだ。いや、蒸れるだけでなく、それによってイヤホンが耳から外れてしまうこともある。
それに関してもambieは耳穴を塞がないので、耳蒸れから完全に解放される。やったね!

ambie微妙なところ

音質が違う

スピーカーが耳の近くから離れてしまうから、どうしても音質はカナル型イヤホンに劣ってしまう。
特に低音がバッサリと聞こえなくなってしまう。ベースの音をしっかりと聞こうと思うとかなり音量を大きくしないといけない。そのレベルで音を大きくしてしまうと、おそらく音漏れで周りから白い目で見られてしまうだろう。

実はこの低音がバッサリと消えてしまう問題、ヘッドホンアンプを間に入れたらかなりよくなることが判明した。でも、外出先にヘッドホンアンプ持ってくのって意外と手間だよね。家の中ではいいけど。
屋外では完全に割り切って使うのがいいんじゃないでしょうか。

イヤーピースが外れやすい

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注意していれば防げることなのだけど、イヤーピース(濃い緑の部分)がするっと抜けてしまいやすいのだ。

普通に使っていれば大丈夫なのだけど、長さ1.5cmほどの棒状のパーツがカバンの中でころっと取れてしまったりすると、必死で捜索することになる。使い始め2日目くらいまで注意が必要かも。
一応、元から換えのイヤーピースが2つついてくるので、それでなんとか乗り切ろう。
僕は今のところ紛失してはいない。

リモコンで音量操作ができない

外の音が聞こえるという特性上、外がうるさいと音楽が聞こえにくいのと、音漏れに少し気を遣わないといけないという側面はある。
電車通勤で使っていると、駅のホームにいるとき、電車がホームに入ってきたとき、電車の中にいるときでは、外の音量がかなり変わってくる。
当然、電車がホームに入ってきたときに最適な音量で、電車に乗れば周りから白い目を浴びることが確実なので、音量を適宜調節しないといけない。しかし、ambieのコード途中にあるリモコンでは、音量の調節ができないのである。

通話に出る、通話を切る、ということはできるのだけど、音量の調節ができないというのは、少し悲しい。だったらリモコンつけないでもいいのでは?と思わないこともない。

ambieの最高の使い方

とまあ、ambieのいいところ悪いところをいくつか挙げてみたのだけど、現段階で僕はかなり満足している。というか、このところは基本的にambieばかり使っているような状況だ。
そんな中、僕はambieの最高の使い方を発見してしまった。

それはIngressとPokemon GOである。
ゲームの音を聞きたいけど、外の音をちゃんと聞きたい、そこまでの音質は必要ない…完全にambieが最適な条件だ。
特にIngressはBGMがかなり凝っているのでambieを使いながらプレイすると臨場感最高なのである。完全にゲームの世界に入り込めるぞ!

…惜しむらくは、写真からもわかるように、ノリで緑を買っちゃったんだよね。Resistanceなのに…

そんなambieは、新宿のBEAMSで試聴できるよ!他の店舗でもできると思うけど!

取扱店舗 | ambie(アンビー)/耳を塞がず音を楽しむ、新感覚「ながら」イヤホン

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