GIMPで線画を作ってPaintsChainerで着色してみた

PaintsChainerというのが一部界隈で流行っているらしい。
PaintsChainerはディープラーニングによる線画着色ウェブサービスである。

qiita.com

Twitterのハッシュタグにはたくさんのイラストが投稿されている。

#PaintsChainer hashtag on Twitter

遊んでみたい!自動で色を塗って欲しい!と思ったものの、僕には残念ながら絵心がない。
というわけで、着色だけでなく、線画を作るにも機械の力を使おうではないか。写真から輪郭を抽出して線画にした上でPaintsChainerに色を塗ってもらうのだ。
カラー→モノクロ→カラーにするという完全に無駄な行為だ。こんなことばかりしているといつかコンピューター軍に反乱されてしまう気がする。

スポンサーリンク


GIMPというフリーの画像編集を使って、写真から線画的ななにかを抽出した。やり方は…

  1. 画像→画像の拡大縮小で、長辺600pxくらいに縮小
  2. フィルタ→輪郭抽出→ラプラス
  3. 色→階調の反転
  4. 色→脱色
  5. 色→レベルで、中間のレバーを右に寄せて線を太くする

この操作によって線画的ななにかが抽出できる。画像サイズを縮小するのはPaintsChainerの出力サイズがそのくらいだからである。サーバーに無駄な負荷をかけないためにもやっておきたい。
最後に必要に応じて、明るさやコントラストをいじるとだいぶ線画っぽいなにかができるはず。

実際に塗ってもらおう

新宿中央公園にいた謎のマスコットキャラ

なにを表したキャラクターなのかよくわからない。どうやらエコギャラリーというところのキャラクターらしいのだが…ただ、笑顔は素敵だ。

謎キャラ

線画にして…

謎キャラ線画

着色!

謎キャラ着色

おお、なんか味がある感じに着色された。というか、なんでこんなわけのわからない物を塗り絵できるのだろう。塗り絵にこんなのが出てきたら困惑するしかないぞ。機械学習恐るべし。

カバの置物

続いて、これも新宿中央公園にいたカバの置物である。青いボディーが特徴的。

カバ

レッツ線画。

カバ線画

カバ着色

どーん。やっぱりなんだかアーティスティック。PaintsChainerにあるツールで、カバが青っぽいと言うことを指定しただけでこれだけ塗ってくれるのだ。

クロマニョン人

続いて、ラスコー展で撮影してきたクロマニョン人の模型。

クロマニョン

線画へ

クロマニョン線画

クロマニョン着色

なんとまあ、悠久の時を経ても、ちゃんと着色ができている。
ほぼほぼ自動で、これだけの着色がされるというのは感動的ですらある。

たまに写っている物を誤解してしまうのか、とんでもない色使いを見せてくれたりするがそもそも写真から不完全な線画を作っているのだから、機械側になにが写っているか誤認されても仕方のない部分はある。
潔く正しい色を指定して、次の結果を待とうではないか。

出力される画像は小さいが…?

ウェブサービスの宿命として、出力される画像は長辺が500~600pxくらいになっている。大きな画像には使えないかーとか思ったのだけど、ふと思いだした。
こちらもディープラーニングを使って、二次元画像をノイズを軽減しながら拡大できるサービスもあったことを思いだした。

waifu2x

結論、機械学習すごい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です