ライトフォースヒーローズさんから迷惑メールが届いたので紹介する

「ブログで自己実現」というと十中八九アレな情報商材を売りつける感じだけど、ひとつ願いが叶ってしまった。

過去に書いたこの記事で、僕はこんなことを書いている。

blog.tadanemuinda.com

迷惑メール自体が減っているのであればいいのだけど、クスリとくるものがなくなって、つまらない迷惑メールばかりが増えているような気がしてならない。
もっと気概のある、騙されるような心配のないような迷惑メールを送ってきてほしい。

記事の大筋としては「つまらない迷惑メールを送るな」というものなんだけど、それの結びである。
4月にこの記事を書いてやく4ヶ月。ついにおもしろい迷惑メールが届いたのである。

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送り主がすごいもん。その名も「プロデューサー黒川○○(ライトフォースヒーローズ)」!*1
いきなりのツッコミどころとして、「ヒーローズ」と言いながら複数人ではないということだ。しかもなにかしらかをプロデュースしてくれるらしい。期待に胸が膨らむ差出人である。
ライトフォースヒーローズというのは、やっぱり光の戦士達的な意味合いだろうか。

そして件名である。ビジネスメールでは、メールを開かせるために、ちゃんとしたタイトルを付けることが大切である…なんて話を聞く。
その点、ライトフォースヒーローズは完璧である。絶対に開きたくなる件名だ。

あなただけのために、愛と感謝を込めて届けます。(どうかこのメールであなたの迷いが払拭されますように)

宗教めいている。
そりゃあ日常迷うことはあるけれど、それにたいして愛と感謝を込めていただいたならもう、感涙である。
そもそも一斉メールで送っているだろうに「あなただけのために」と言いきるあたりも面の皮が厚そうで素晴らしい。

さて、本文。

お盆ですね。
いつも本当に感謝しています。黒川です。
正直、体が痛くて倒れそうです。。
この2ヶ月間、頑張りすぎました。さすがに、ふらっとめまいがしていますが、
すこしでも
<あなたのためになにかできることはないだろうか。>
そう思って、お盆のプレゼントをご用意させていただきました。

唐突に感謝されてしまった…と思っていると唐突な「身体が痛くて倒れそう」「ふらっとめまい」という、大変な事態に陥っている黒川さん。病院に行けよ。「本当は怖い家庭の医学」だったら病からの最終通告のやつだろそれ。
そんな中でも僕への感謝を忘れない黒川さんは、「お盆のプレゼント」を僕に授けようとしてくれている。いいからプレゼントの前に病院に行けって。

さて、そんな命がけの黒川さんからのプレゼントというのは…

8月11日~16日の期間限定で、愛を込めてお礼品を用意しました。
とんでもない、
いままでにみたこともない、
まったく新しいものに仕上がっていますので、
とりあえず、ご確認くださいませ。
もちろん0円です。

なんだかよくわからない。とにかく今までにないものであることはたしかだ。

黒川○○の超都市伝説音声シリーズ1、2、3
オカルト情報オンパレード編
です。
3つの音声で、1つの音声が1時間以上の講義になっています。

おい、黒川、どういうことだ?
というかライトフォースヒーローズってのは稲川淳二とか、都市伝説の関なんちゃらみたいなそういう人のことなのか。

あ、プレゼントだけど、ストレートにはくれないのか。

迷惑メール

そしてメールは追伸へ。

2016年から2030年を生き抜く
具体的な方途を語らせてもらいました。
永久保存版の内容だと確信します

「超都市伝説音声 オカルト情報オンパレード編」が「2016年から2030年」を生き抜くための具体的な方策になっているそうなのだ。これは確かに今までにはないものだろうなあ。
しかし、オカルトってそういうものなの…?

もうツッコミを入れるのも疲れるのだけど、追伸の後の発行者情報にもすごいことが書いてある。

アトリエ経営の在宅ノマドワーカーで年収1000万になるために

えーっと、在宅ノマドワーカーっていうのは、基本在宅で仕事をして、たまに喫茶店とかに行って仕事をする人ってことなのかしら…

人の心に光を灯すライトフォースコピーライティングで自遊に仕事をする方法

「自遊」に関してはもうつっこむまい。というか「ライトフォース」って「light」じゃなくて「write」の方?

そして最後に、黒川さんは自分のことをこう称してメールを締めくくっている。

心と感情(感謝と愛情)のソウルライター

もうちょっと肩書きをまとめろよ!コピーライティングできてねえじゃん!

迷惑メールとは、才能である

こんなにネタが満載の文章ってなかなか書けるもんじゃない。
前後の文章はつながってないし、オカルト情報を生き抜く方法と言い切り、在宅ノマドという単語の前後の意味合いをぶった切った造語を登場させる。
こういう文章って、言葉の意味を頭の中で考えている人には書けない文章だと思う。それらしい単語を集めたプールの中で、極限まで自由な発想を持ち、適当に言葉をチョイスする力。それこそがおもしろい迷惑メールを作る方法であり、才能が必要とされるのではないだろうか。

少なくとも僕にはこんなに自由な文章を書くことはできないし、こんな豊かな発想をするほどの頭の柔らかさはどこかに忘れてきてしまった。それはきっと多くの人にとっても同じだと思う。
だからこそ、人は迷惑メールに魅せられるのではないだろうか。

そんなことを気がつかせてくれたライトフォースヒーローズの黒川さんには圧倒的感謝である。

この記事で使用したイラストは「いらすとや」さんからお借りしました
いらすとや

*1:別に迷惑メールで名前を伏せてあげる必要なんてないし、たぶん偽名だろうけど、この後の文章を読んで行くにつれ、偽名を使うような悪知恵が働かない人なんじゃないかと思ったので、とりあえず伏せ字にしてみた

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